上田交通リポート

 別所温泉は2番線まである。ホームの先に丸窓の車両が停車中。ミニ資料館と喫茶店らしい。

 13時50分59秒。出発。揺れる。比較的まっすぐな線を走っていたがいきなりの右急カーブ。家の間を八木沢へ進む。堀田並の扉さばきは寒い田舎の停車の必須条件なのだろうか。

 広がる田畑の向こうに家。そんなセッティングをとおり舞田へ。田は続く。田の向こうには家。家の向こうには山だ。

 左に墓地を見ると家が急に線路脇まで迫ってくる。右には相変わらずの田。中野。同じような景色は続く。塩田町は町とつくだけあってか家も増えてくる。

 雨が降り始めた。中塩田。前駅同様街中という感じの場所。それでもまだ駅と駅の間には田畑が目立つ。

 橋を渡るとまた田畑の中へと差し掛かる。雨が強くなった。上電の工場で90度急カーブして下之郷。なんとも古い工場だ。ここで、上田からの列車とすれ違う。

 舗装された道と並走して大学前。ここから家が増えてくる。右へ左へ瀬戸電状態。神畑を過ぎると嘘のように左が開ける。右には軒。左には田、だ。

 住宅地から離れ、橋を渡ってまた住宅地へ入ると寺下。住宅地と言っても家と家の間には畑が見え隠れする。そんな景色を上田原へと進む。駅舎が絵になる風景だ。

 街の中を進んで赤坂上。駅前の信号機には上田原の文字。……? 懲りもせず広がる田畑を横目に三好町。ここの駅舎もいい感じだ。

 左に学校が見えると大きく左へと曲がり城下。路面はすっかり濡れてしまった。ここのホームは砂利で出来ている。ここもすれ違い可能駅だ。

 長い赤いトラス橋を渡ると右に急カーブ。長いホームは上田駅に到着だ。大都会に思えるのは、錯覚なのかな?


言い訳
 全駅名が登場してますね。乗りながら書いたんで正確なはずですよ。
 もう七-八年も前の文章ですね。二度目の飯田線の時のものだったと記憶しています。ちなみに飯田線には約30回行っていますから、どれだけ懐かしく思えたかは計り知れないでしょう?
 で、言い訳はただ一つ。まだ若いんだから許して頂戴(笑)。
 いや本当に、今行くとおそらく全然違うんでしょうね。もし行く機会があったらこの文章片手に、昔を思いながら乗ってみたいなんて思いますね。
 そのときはまた新しい文章を書かないといけないのかな?
 あ、そうそう、変な単語が二つくらい出て来ているんで説明です。
 堀田並の扉さばきとは、名鉄名古屋本線堀田駅で行われる素晴らしい扉さばきの事で、停車時間の軽減のため、扉が開くと0.5秒で閉まってしまうという奇跡の光景のことを言います。
 瀬戸電状態とは、これまた名鉄瀬戸線の線路の状態をさしています。住宅地の真っ只中を走るために、Rの短い左右へのカーブが連続していて、最高時速もかなりおさえられているんです。

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