救急車呼んで!!

 前のコンビニ先のマルケーでの出来事です。

 その店では特にシフトは無く、一ヶ月単位で好きな日を予約し、好きな日を休み、バイトうちでやりくりして表にまとめておくと言う風にしていました。
 これはその中でも夜間シフト(21時〜25時)に入っていたときのお話。

 その時入っていたのはおいらと後輩のF氏の二人。おいらはウォークイン(冷蔵庫)からジュースの発注を取り終えて戻り、ストコンのある奥に入っていく。
 オーナーはまだ来ていないので二人だけだったが、客もさほど多くはなく、レジはF氏一人でもさばけるレベル。と、

バタン!!
「うわわっ!」

 音とともにF氏のあせった声。
 見るとお客さんが一人レジ前で倒れているようだ。大体20代前半くらいの女のひとか。
「……滑ってこけたのか?? 商品ぶちまけてないだろうなぁ〜」
 おいらはそんな軽い気持ちでレジへ。

 ところがそのお客さんは一向に立ち上がるどころか動きもしない

 さすがにおいらも異常に気づきF氏に聞いた。
「どうしたの!?」
「い、いや、いきなり倒れたっす」
 と、聞きながらおいらはとりあえず倒れているお客さんに立ち寄ってみた。
 体に力が入っていない。どうやら意識もほとんど無い。
「救急車呼んだ方がいいっすか!?」
「頼む!」
 にわかに店内のお客さんが騒ぎ出す。まだ携帯電話の普及もあまりしていなかったのでF氏はレジからコインを持って店前の公衆電話へ急ぐ(この場合お金は戻るから良いわけね)。

 おいらはというとどうして良いか分からずまず仰向けに楽な姿勢にして必死で呼びかける。
「お客さん、お客さん!! 分かりますか!?」
 目線は確かに動きこちらを見る。が、かすかな反応に違いは無い。あせらずにはいられない。
 するとそのお客さんと一緒に来ていたらしい人が人垣から前へ出て来たので名前を呼びかけてもらう。
「−−−!!(←名前呼んでます)」

 倒れた人の意識はなんとか戻り、一緒に来ていた人を付き添いに救急車へと運ばれていった。


 おそらくただの、と言っても重度のだが、貧血だったのだろうとは思います。しかしあんな思いはもうしたくないです。おいらはただのバイト店員じゃい。


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