コンビニ地域性物語第一弾
『 温  め  る 』

 コンビニの地域性は何もその店の展開方法だけではない。
 たとえば言葉使い。
 全国に店舗をはびこらせるローソン。その関西空港店での出来事。
 おいらは弁当を買いレジへ持っていく。すると店員はおもむろに
「弁とーぬくめますか?」
 と聞いてきた。
 思わず吹き出しそうになったのを抑え、一応「はい」と答えたが、おそらく相手(店員)も知らずに出た言葉なのだろう。

 さて、もしかしたら関西の人が首をかしげているかも知れぬのであえて説明を入れると、「ぬくめる」は西日本の方言で「あたためる」と言うのが標準語であってマニュアルである。

 もちろん「ぬくめる」がいけないなどとは言わない。現にしゃべられている面積的には同等だろうし、漢字で書けば同じ「温める」だ。だが全国に店を持つローソンでそんな言葉を聞いたので、なんとなく面白かったわけだ。

 これだけでは名古屋生まれの名古屋好きが関西をけなそうとしているように見えるかもしれないのでもうひとつ報告をしておこう。
 某(というよりどこだったか忘れた)サークルKの、おそらくパートのおばちゃんが、おいらが弁当を持っていくなり「ぬくためますか?」と聞いてくるのだ。
 そんな言葉名古屋の人間でもほとんど使わんぞ?

 さてつまり何が言いたいかというと、いかにマニュアル化されていても店員のアクセントやイントネーションまで一本化は出来ないと言うこと。そしてその方が良いとおいらは思う。
 コンビニに各地の小さなお店の温かさまで求める気はないが、こういうちょっとした違いがあると、どこにでもあるコンビニであっても、旅行中などに楽しめるというものだ。

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