SHAKESPEARE-TOLD: Macbeth
シェイクスピア21:マクベス
Shakespeare Retold: Macbeth
  • 原題: Shakespeare Retold: Macbeth
  • 邦題: シェイクスピア21-マクベス
  • 時間:87分
  • 2005年 イギリス 英BBC制作のミニTVシリーズ
あらすじ (ネタバレを含みますのでご注意ください)

才能ある若いシェフ、ジョー・マクベスは、多数のレストランを所有するダンカン・ドカティーのレストランの一つを任されている。

ジョーと友人のビリーは、路地裏で3人の謎のゴミ収集人たちから予言めいた話を聞く。その直後、最初の予言「ミシュランの三ツ星が君の手に」が、現実のものとなる。三ツ星認定の朗報をもたらしたのは、所有者であるダンカンだったが、同時にダンカンが、息子マルコムをこのレストランの後継者に決めている事が周知の事となる。平静を装いながらも、ジョーと妻のエラはダンカンへの憎悪を抱く。ジョーは妻に予言の事を話す。それを聞いたエラは、ダンカンを殺すように夫をそそのかすのだった。

ジョーは妻の言うままにダンカンを殺害。しかしダンカンを刺し殺し部屋に戻ったジョーは、罪悪感と恐怖で放心状態で夜を明かす。彼が動揺して置いてきてしまったナイフは、冷徹な妻エラが処分する。彼らはダンカン殺しを疑われることなく、「レストランも、全てが君のものだ」という二つ目の予言どおり、店は彼らのものとなる。。

店を手に入れたマクベス、しかし「ビリーの息子が手に入れる」という、三つ目の予言は、ビリーへの友情を嫉妬に変える。

前科のある給仕係ジョニーを使い、マクベスはビリーを殺させるが、会議の席にビリーの血まみれの亡霊が座っている。マクベスは半狂乱となり、取り乱す。自らの罪への罪悪感と権力への執着、マクベスの精神はぼろぼろになっていく。3人のゴミ収集人から「ウェイターに気をつけろ」と教えられたマクベスは、保身のために、マクダフと彼の家族を排除しようとする。

冷徹に見えた妻エラも、徐々に精神を蝕まれ、遂には転落死を遂げる。
妻の死を知らされた直後、妻と二人の娘を殺されたマクダフが、マクベスを襲う。ナイフを持ったマクダフに、「俺は不死身だ」と笑い飛ばすマクベスの頭上に、ヘリコプターの音が近づいてくる。

マクベスは3人のゴミ収集人の予言を思い出す。

「もしもの時は、豚が飛ぶ」

「頭上に落ちてくる」

「豚が飛ぶ 豚が飛ぶ・・・」

マクベスの死後、レストランはダンカンの息子マルコムのものになる。
路地に出てタバコを吸うマルコムを、自転車の少年、ビリーの息子が見つめている。
CAST

James McAvoy as Joe Macbeth
ジェームズ・マカヴォイ as ジョー・マクベス

天賦の才能に恵まれた実力のある若いシェフで、ダンカンのレストランの一つを任されている。ジョーはシェフの仕事に誇りを持ち、人望もあり人を育てる能力もある明るい男だったが、内心は現状に満足している分けではなかった。

彼は路地裏で、友人のビリーと共に、3人の謎めいたゴミ収集人から予言めいた話を聞く。その直後、最初の予言「ミシュランの三ツ星が君の手に」が、現実のものとなる。彼は妻エラに予言の事を話し、妻のそそのかされ、ダンカンを殺害する。店は手に入れるが、彼は予言に振り回され、疑心暗鬼と嫉妬で次々と罪を重ねていく。

☆原作では、スコットランド王ダンカンの臣下で、スコットランドの将軍。

Keeley Hawes as Ella Macbeth
キーリー・ホーズ as エラ・マクベス

ジョーの妻エラは、難産の末赤ん坊を亡くしていた。その哀しみを乗り越えられないまま、彼女は夫の成功とレストランを手に入れる事に熱中する。三ツ星認定も全て夫の功績なのに、ジョーがオーナーになれないことに不満をつのらせていたエラは、3人の不思議な男たちから聞いた予言の話を聞き、ダンカンを殺すように夫をそそのかす。

ダンカンを殺したジョーは動揺し、証拠のナイフを置き忘れてくるが、罪悪感と恐怖で放心状態。それを見た彼女は冷徹に後始末をする。行動力、冷徹な野心、ともに夫を上回るエラだったが、亡くした赤ん坊とジョーへの執着は、次第に彼女の精神を蝕んでいく。

Joseph Millson as Billy Banquo
ジョセフ・ミルソン as ビリー・バンクォー

ジョーと同じレストランで働いているビリーは、彼の親友でスーシェフにあたる地位にあるが、野心的なジョーに比べ家庭的で、忙しい中でも家族との時間を大切にしている。

ビリーはジョーと共に、謎めいた3人のゴミ収集人と出会い、予言めいた話を聞く。その時は笑い飛ばしていたが、それがことごとく現実となっていく。ジョーの疑心暗鬼はビリーへの嫉妬に変わり、友情は崩れていく。

☆原作では、スコットランドの将軍でマクベスの友人。

Vincent Regan as Duncan
ヴィンセント・リーガン as ダンカン・ドカティー

三ツ星認定のレストランを複数所有する、有名シェフ。
ジョー・マクベスがシェフを務めるレストランも彼が所有している一つで、彼は息子のマルコムにに後を継がせるために、ジョーの元で修行させている。

ジョーが考えたレシピを、平気で自分の物としてテレビでお披露目したり、三ツ星認定の功労者であるマクベス夫妻を前に、跡継ぎの話を公表したり、悪びれることなく傍若無人な言動をとる。

☆原作ではスコットランド王。

Richard Armitage as Peter Macduff
リチャード・アーミテージ as ピーター・マクダフ

ダンカンとは長い付き合いのある、給仕長。
マクダフは、ダンカンを殺した犯人がセルビア人ではなく、マクダフだと気づき、息子のマルコムにそれを告げる。

☆原作ではスコットランドの貴族でファイフの領主。

Philip Whitchurch as Harry Gibby
フィリップ・ウィットチャーチ


Richard Ridings as Maurice
リチャード・ライディングス


Ralph Ineson as Barry
ラルフ・アイネソン as バリー


Charles Abomeli as Andy


Toby Kebbell as Malcolm
トビー・ケベル as マルコム

ダンカン・ドカティーの息子。
ジョー・マクベスがシェフを務めるダンカン所有のレストランでシェフの修行中だが、彼は父ダンカンの天賦の才能を受け継いでいるとは言えない。しかしダンカンは、シェフのジョーではなく、息子のマルコムに店を継がせる事を決めていて、それはすぐに周知の事となる。

Gregory Chisholm as Jonny Boy
グレゴリー・チショルム as ジョニー・ボーイ

前科がある事を、マクベスに利用され、彼に殺人を強要される。

Barry Ward as Roddy
バリー・ワード as ロディ


Packy Lee as. Heaney


Matthew Dunphy as Doyle


Clive Brunt as DCI Varley
as ヴァーリー捜査官

ダンカン殺害事件の捜査官

Jo-Anne Stockham as Fiona Macduff
as フィオナ・マクダフ


Nick Malinowski as Bin Man


Shaban Arifi as Goran
as ゴラン・ボベック

ダンカン殺しの容疑者に仕立て上げる目的で、エラが雇ったセルビア人。

Ben Enwright as Dragan
ベン・エンライト as ドラガン・アンコビッチ

ダンカン殺しの容疑者に仕立て上げる目的で、エラが雇ったセルビア人。

Alan Wraxall as Marketman


Nicole Forster as Zara Macduff
as ゼラ・マクダフ

Holly Mai Leighton as Amelia Macduff
as アメリア・マクダフ

David Perkins as Freddy

Mark Stevenson as Howler

Anna Hope as Duncan's PA

STAFF
  • 監督: マーク・ブロゼル/Mark Brozel
  • 製作: ピアー・ウィルキー/Pier Wilkie
  • 製作総指揮: ローラ・マッキー Laura Mackie
  •          パトリック・スペンス Patrick Spence
  • 原作: ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare
  • 脚本: ピーター・モファット Peter Moffat
  • 撮影: ニコラス・D・ノウランド Nicholas D. Knowland
  • 音楽: ケヴィン・サージェント Kevin Sargent      
3人のゴミ収集人の予言 Quotes
現代を舞台とするこの「マクベス」では、冒頭から登場する3人のゴミ収集人が、原作の3人の魔女の役割を果たしています。



バーで楽しく飲んだジョーとビリーは、店に戻る路地でゴミコンテナとゴミトラックに挟まれそうになります。
  • マクベス: 「お前たち!」 「殺す気か?」
  • ゴミ収集人: 「ジョー・マクベス」
  • マクベス: 「なぜ名前を?」
  • ゴミ収集人:
  •   「知ってるさ
  •    清掃員は・・・
  •    お見通しだ
  •    キラキラ光る あなたは誰?
  •    ミシュランの三ツ星が君の手に 
  •    他にもあるぞ
  •    レストランも すべてがね
  •    君のものだ」
  • ビリー: 「俺はどうなる?」
  • ゴミ収集人: 「彼より不幸だが、彼より幸福」
  • ビリー: 「どうゆう意味だ?」
  • ゴミ収集人: 
  •    「君には何もない
  •    だが、息子が手に入れる」
  •    息子が 息子が 息子が
  •    彼の息子が 彼の息子が」 (歌う)
ダンカンが殺された後、3人のごみ収集人の予言が気になったビリーは、路地で彼らを待ちますが、3人に会うことは出来ません。その様子を物陰から窺うマクベス。ビリーが去ったあと、マクベスの前に再びあの3人が現れます。
  • ゴミ収集人: 
  •    「ジョー・マクベス
  •     聞くな」
  • マクベス: 「教えてくれ!」
  • ゴミ収集人: 「ウェイターに注意しろ」
  • マクベス: 「マクダフ?」
  • ゴミ収集人: 「そうだ」
  • マクベス: 「なぜ分かる?」
  • ゴミ収集人: 「教えてやろう」
  • ゴミ収集人:
  •    「バナナ味のゴムに入った精液
        酔っ払いの黄色い胃液
        命の液体
        醸造酒
        注射針
        ゆりかごから墓場まで味わう興奮
        騒音と憤慨
        全部 入れて
        焼きつくす
        跡形もなく
        すべて
        昨日の朝食と肉 昨日の男
        すべて昨日
        すべて明日
        さらば さらば さらば」
  • マクベス: 「待て!」  「ビリーは?」
  • ごみ収集人:
  •    「言っただろ
        言ったぞ
        君より不幸だが幸福だ」
  • マクベス: 「俺は?」 「どうなる?」
  • ゴミ収集人:
        「もしもの時は 豚が飛ぶ
        頭上に落ちてくる
        豚が飛ぶ 豚が飛ぶ・・・」(歌う)
MEMO
シェイクスピアの「マクベス」は、「ハムレット」 「オセロー」 「リア王」と並び、4大悲劇の一つに数えられる作品で、シェイクスピアの戯曲の中で、最も不吉とみなされる事も多いそうです。劇場で「マクベス」の名前を口にすると、災いがおきるというジンクスもあるそうで、「The Scottish play」と言い換える人もいるとあります。

この「シェイクスピア21 マクベス」の厨房のシーンで、もしかしてこれに引っ掛けてあるのかしらと思えるシーンがありました。私がそう思ってるだけで、実際はどうなのかは分かりませんので悪しからず。

ロディのミスは自分のせいだと、マクベスに謝ろうとするマルコムに、マクベスが諭します。
「自分のミスは、自分で責任を取る。俺と働いている奴は皆 同じ気持ちのはずだ。
言い訳など、一切 通用しない。」

それを聞いたマルコムが、一瞬考えて、「ジェームズ・ラムゼイですね」と言うと、マクベスは苦い表情を、そして周りのスタッフは一様に驚いた表情で、厨房に気まずい空気が流れます。

ロディに「その名前は禁句だ」。「パパに教わっただろ?」と言われ、唖然とするマルコム。そしてビリーが近寄り、「"スコットランドのシェフ"と呼べばいい」と教えます。

以下のスクリーンショットは、マルコムが「ラムゼイ」の名前を口に出した後のシーンです。

 
 
 

ここで出てくる「ラムゼイ」は、間違いなくスコットランド出身の有名シェフ、ゴードン・ジェームズ・ラムゼイ(Gordon James Ramsay)氏の事だと思います。簡単な経歴を読んだだけなんですが、この物語のダンカン・ドカティーのモデルはラムゼイなのかしらって、そんな気がしています。これもあくまで管理人の勝手な想像の範囲で、調べたわけじゃないので違ってたらごめんなさいっ。
2008年9月19日 金曜日 更新
SPACEMAN-TV 海外テレビドラマ

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CONTENTS - シェイクスピア21-マクベス

DVDは北米版と英国版が発売されています。
どちらも全4話収録の2枚組みです。

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