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THE TV COLLECTOR 
No.81 Jan~Feb 1996


---- Many thanks to Saler and hikkn!! ----
記事提供:Saler
翻訳:hikkn

1996年1~2月号のTVコレクター(輸入雑誌)に掲載された記事を、ひっくんがオーストラリアのGGファン、Saler様から頂かれたものです。そして英語が読めない管理人のために、ひっくんが翻訳してくださいました!キャストのインタビューから、撮影裏話、とにかくGGのお宝ネタ満載です。独り占めはあまりに勿体ないので、ページにアップさせて頂く事にしました。15ページ以上にわたって、特攻ギャリソン・ゴリラファンにはヨダレものの内容がびっしり詰まった記事ですので、少しずつ翻訳を頂いています。また続きを頂いたらトップページでもお知らせしますので、楽しみにー、お待ちくださいませっ!
特攻ギャリソンゴリラ専用掲示板に、ご感想など頂けるととても嬉しいです!
懐かしくなった方、投票もお待ちしてます!
2004年10月23日 土曜日更新
大変遅くなりました。サーバー様との契約変更による急な移転と、その後の1月に渡りサーバー様が不調によるメンテナンスで、やっとhikknから頂いた続きの翻訳アップです。GGファンの皆様、hikkn。本当にアップが遅れて申し分けありませんm(_ _)m
今回は、管理人が一番好きなイタチ役のクリストファー・ケリー氏の演技に対するコメントや、フェンスが登れないエピソード、笑わせて頂きました。もちろんロンやブレンダンのコメントも笑えちゃいます。自分ではもしこの雑誌を手にいてれも絶対読めないので、ほんとにーhikknの翻訳に感謝です!皆様お楽しみくださいませっ!!Click!
2004年3月25日 木曜日更新
hikknから続きの翻訳を頂きました。お楽しみくださいませ。Click!
アパッチを中心に製作者側と俳優が意見を出し合いながら人物像を大切にしながらGGが作られたことがよく分かります。そのおかげで5人全員がリアリティを持ってそれぞれに魅力的なキャラクターになったんですね。ありがたいことですっ!ギャリソンとアパッチの信頼関係についても語られています。皆様お楽しみくださいませ〜♪
Many Thanks to hikkn!!



 「ギャリソンゴリラについての回想録を手がけてるなんていっても」 あまり目立たない28年前のTVシリーズのスターの1人が笑いながら言う。「べつに俺は驚かないよ」ブレンドン・ブーンは目を輝かせていた。「ここ数年ギャリソンゴリラの集まりなんかに参加しているけど、まるで今でも製作中みいたいなんだ!」 

    アメリカではそうでもないが、この1967年の番組は、イギリスでは熱狂的なファンが増えつづけている。年に一度は集いがあり、数年前にはブレンドンも出席した。「俺には不可解な事だけど、ファンはみんなずっとこの番組を支持していて、それが新しい世代にまで広がるんだ」
 ほとんどの番組は熱狂的なファン以外にはすぐに忘れ去られてしまう。だがこの番組は違う。タイトルを言うと半分以上の人は知っているのである。

    ブレンドンはこうも言っている。「シリーズが終わって何年もしてから、確かあれは「60 Minutes」を見ていたときだったと思うけど、アパッチがスクリーンに出てきてナイフを投げてるんだ。一体これは何なんだって思ったね。共産国の中国でなぜアメリカのシリーズがもてはやされるんだ? この年代もののテレビシリーズは中国でとても人気が出て、放映するようにという会合が開かれたらしいよ。子供達は校庭で『ギャリソンゴリラごっこ』をして遊んでいたんだって!」
 『ゴリラ』というのは勿論『ゲリラ』という言葉からできたものであり、4人の囚人がその巧みな技を使って第二次世界大戦の勝利に貢献したという設定である。仕事をやり遂げれば戦争が終わって6ヶ月したら恩赦が受けれる、という約束だった。

    「看守」ことギャリソンは、この訓練されていない、それぞれに違った気質を持った4人の暴漢達を扱わなければならなかった。彼は4人にこういう。「お前達に言っておくが、もし俺に選ぶ権利があったならお前達なんか選ばなかったさ、お前達の誰一人もな。今お前達が逃げたら、ただの逃亡者ってことになるんだぞ」「お前達はドイツの占領下にいて、平服を着てるんだ。もし捕まったら殺されるぞ。手錠をしてないってのはそういうことだ」

     ジョージ・フェナディはコンバットも手がけており、ギャリソンゴリラでは準プロデューサーやディレクターを手がけた。「最初はどんな番組でもそうだが、キャラクターを分析したり、そのキャラクターや話の内容がどんな風なのかと言う点でみんなが納得するようにするんだ。しかしその意味で、我々はついていた、といのはコンバットを作ったのと同じ会社だったからね。だからみんながやる気さえあればどれだけでも手助けをしてくれたよ。特に1人のカメラ技師、ジョニー・ペナー、彼はカメラを持って丘を駆け上がることができたんだ!」
      「軍隊からも色々協力してもらったよ。我々が頼んだものはなんでも貸してくれた。撮影はMGMのスタジオを使っていたんだけど、これも信じられないくらいプラスになったよ。そこには3箇所のそれぞれ違った撮影所があって、一つはニューヨークの通り、もう一つは村、そしてパリだ。おまけに様々な地形に富んでいたよ」ジョージは寂しげに笑ってこう言った、「今じゃショッピングセンターになっちゃってるけどね」

     静かな一匹狼、インディアンのアパッチ族の混血のアパッチとしてブレンドン・ブーンはその年のティーンのアイドルにのし上がった。しかし実は、アパッチは以前にTVに登場していた、とブレンドンは振り返る。「アパッチは、コンバットの後番組になるはずだった番組のパイロット版での役柄だったんだ。世の中全てがカラーになっていくご時世だった。そんな時ビック・モローとの再契約することになったが連中はヴィック・モローの言い分を受け入れず、カラーへの移り変わりを生き残ろうとしたんだ。パイロット版を作って他のシリーズに移行しようとしてたんだよ、『ASSAULT(強襲)』というタイトルの、南太平洋での4人の海軍兵を扱った話だった。
     「ASSAULTはシリーズ化しなかった、というのも連中はコンバットを5年連続させて終わらせたんだ。ASSAULTのパイロット版はATTACKとして放送された。でももう一つ別のパイロット版を作ろうとしていた。そしてギャリソン・ゴリラが出来たんだ。Selig Seligmanと彼の妻Murielは俺を使いたがっていていたんだが、ABCが『ブレンドン・ブーンをまた使えよ』と言ってきたんだ。Seligはその時『アパッチの役を又使おうと思ってるんだ』って言ったんだ。
     俺はアパッチを全く純血のインディアンに決めないように頼んだんだ、というのも、そうするとあまりにも制限されすぎると思ったんだよ。ASSAULTではアパッチはナバホ語を話し、髪はおかっぱみたいにして真っ黒だったんだ。でも実際には俺はインディアンの血なんか入っていない。ギャリソン・ゴリラをやってからは、俺はインディアンの役や混血の役を頼まれたけど、その時にはインディアンの運動が活発になっていて、インディアンの役をするには実際にその血が入っていなくてはならなくなっていた。アパッチは混血ということになり、ひとり離れているという点で一匹狼となり、それでインディアンらしくなったんだ。俺はグループの中で一番若かったからこの役を展開していく中でその物腰なんかをいろいろと試してみたんだよ」

     ロマンチストで国際的なチェザーレ・ダノーバが演じた『アクター』は並外れた詐欺師で、よりアッパークラスの生活と熟達した語学力でこの入り混じった集団のランクを少し上げている。彼は他人の妻と深い関係になったという詐欺事件で刑務所に入れられた。
     ローマ生まれでドイツの伯爵のひ孫だったダノーバ(本名はディエチンガー)は14歳の時ドイツの徴兵から逃れるため校外のおじの家に隠れた。ギャリソンゴリラを撮っている間、彼はこう言っていた。「俺はナチの軍服姿を非常に恐れていたんだ、それがこうして変装のためにそれを着ている。この軍服に袖を通すたびに身震いするよ。俺にとっては人間の中にある、全ての非人間性と憎悪のシンボルみたいなものだからね」
     彼は1992年3月19日になくなったが、ブレンドンは彼の事を親愛をこめてこう思い出す。「あるシーンで困っていたことがあったんだ。彼は卵を顔にぶつけられて終わるのが嫌だった。だからチェザーレはこう言ったよ、『もしこのセリフを言ってここに立ってなくちゃならないんだったら、卵を体中にかけてくれ!』」
     「顔にも卵、体中卵だ!」ロン・ハーパーも笑ってチェザーレのことを思い出す。

     ハーパーにはこのシリーズは少なく見積もっても4つ目のシリーズだった。彼はクレイグ・ギャリソン中尉を演じ、ならず者達の中に芽生えさせた士気をなくさないように彼らを牛耳っている。任務が終わると彼らがくだらない事でもめているのを後にし頭を振るのだが、それはいつものことで楽しんでいるかのように見える。そして明らかに彼は4人の事を気に入っているのである。

    
     ブレンドン・ブーンは一番最初に役が決まった。「他の役がいろんな役者の中から選ばれていくのを覚えてるよ。ロンはリップ・トーンやジェームス・フランシスカスといった人たちと役を争った。アクター役はチェザーレはファーネルド・ラマスが上げられていた。でもカジノの役は簡単には決まらなかったんだ。そこである時、ABCの人間が俺のエージェントのところにやって来て、俺にカジノをやってくれないかっていうんだ。アパッチは他の役者をあてるからって。俺はもう何ヶ月もアパッチを演じることに時間をかけていた。他の役者が俺の周りで決まっていくのを見て、俺もアパッチっていう役の構想にあまり強く照準を当てていたんだ。アパッチになるための準備は万端だったわけだよ。そしてやっとのことでルディ・ソラリが決まった。確かルディに決まったのは撮影のために皆が集まった前の日だったよ。彼はとても面白いキャラクターだった。まぎれもなくカジノだったんだ。怒りっぽくて、声が大きくて、ときには不愉快そうで、文句ばかり言っていて、時々不器用で」

     ロン・ハーパーはみんながソラリに向けた面白い冗談を覚えている。「あいつはイタリア人だと知られたくなかったんだよ。あるエピソードで俺たちは全員イタリアにいて、彼はイタリア語を話さなきゃならないことになっていた。でもかれはそのシーンを書き換えさせたんだ、カジノはイタリア語を刑務所にいたときのルームメイトから教わったっていうふうにね。『カジノはイタリア人じゃないからな!』って言ってたよ。俺たちは『大げさだなぁ』って思ったね。
    ひとつ、ルディが出ないエピソードがあったんだ。俺たちは砂漠の真中にいた、たしかアパッチとイタチと俺の3人だったな。俺たちは食べるものもなくて、そしてこんなセリフがあった。『カジノがいない。もうロンドンに帰ってステーキとマッシュポテト、それにワインを楽しんでるんだろうな』 そこでこのセリフを替えさせてほしいとジョージに頼んだんだ。俺たちはこんな風に言った『あいつは今ごろもうロンドンにいて、ラザニアにモスタッチオーリ、それにキャンティ(イタリアワイン)を楽しんでるんだろうな』ってね。俺たちが知りうる限りのイタリア語を全部使ったんだ。そしてそのシーンはそのまま放映された。そしたらルディはそのエピソードが放映されたら丸一日俺たちに話し掛けようとしなかったんだ! 俺たちはあのシーンは面白いと思ったし、ジョージもそう思ってた。だから俺はルディも笑ってくれると思ってたんだ。そして次に撮影のためにスタジオにきたとき、ルディはとても気分を害していた。俺は言ったよ、『ルディ、まさかあれを真面目に取ってるんじゃないだろ?』そしたら彼は『ああ、他の連中からあんな仕打ちをされるのは予想できるさ、でもな、あんたからは予想できなかったな、ロン!』でも1・2週間もしたら彼も笑っていたよ」
    カジノは法に触れる事ならなんでもこなした。この金庫破りはシカゴの密売一家の出で、少なくとも3回は刑務所から脱走していた。カジノの皮肉たっぷりの言葉はこの番組をおもしろくしている。特にクリストファー・ケリー演じるイタチとのやり取りは格別だ。

    イタチはスリと強盗が専門だ。下層階級のイギリス人で、本名はロドニー、にこの妙なコマンド部隊に参加するためにニューヨークのシングシング刑務所にやって来た。クリス・ケリーは最近になってこう語っている。「パイロット版では最初イタチはアメリカ人だったんだ。でもヨーロッパに売るにはイギリス人が必要だってことがわかった。『ラット・パトロール』が全員アメリカ人でイギリスが買いたがらなかったっていうことがあったからね。このシリーズではイギリス人にアメリカが『一緒に闘ったから勝ったんじゃないか!』って思わせなきゃならなかったんだ。だからイタチはイギリス人になったんだ」

    ジョージもイタチが最初アメリカ人の設定だったことを認めているが、それはありがたい変更だった。「クリスには独特の雰囲気があり、また正反対の雰囲気をもつものもいた。いろんなキャラクターがいればいるほど面白いんだ。チェザーレは8ヶ国語を話せる洗練されたイタリア人のキャラクター、ルディは無作法で乱暴な話し方をして長年刑務所にいたカジノのキャラクター、そしてブレンドンは内向的なアパッチのキャラクター。いろんなキャラクターの集まりというのがすごくいいんだ、背格好も性格もさまざまでね」
    
    クリス・ケリーは必要とあらばその雰囲気をなくすことが出来るベテランの役者である。彼はそのキャラクターが変わって行くのを冷静にこう見る。「パイロット版を作るときは、ギャリソンゴリラはこれっきりだと思ってたんだ。その当時は役者としてよりも監督業が忙しかったんだよ。僕のイタチに対する考え方はとても変わってた。皆がヒーローになれるとは思ってなかったからね。最初は、誰が一番多くのドイツ兵を殺すかっていう競争みたいなものがあるように思えた。そこで僕はイタチを、どちらかというと生き残ることを重要視するようなキャラクターにしたんだ。実際、パイロット版でガンファイトがあったんだ、列車の駅かどこかでね。覚えてるよ、本番でカメラが寄ってきて、『よし、そこで撃つんだ』って言われたんだ。僕は撃った。そしてすぐにこう言ったんだ、『あぁ、何ってこった』そしたら『なんだそれは?』って聞かれたよ。僕はこう答えたんだ『今僕は人を殺したんだ』、そしたら『それで?』って返ってきた。だからこう言ったんだ、『これが僕のキャラさ、人を殺して、それに対してなにか感じたんだ』ってね。あれはアドリブだったんだ、だから『そんなことを言う必要があるのか?』って言われたけど、こう答えた。『あるさ、だってこれがイタチだからね。みんながヒーローにはなれないよ』ってね。また別のエピソードで僕が覚えてるのは、本番中に僕は撃たれたから死んだふりをしたんだ。みんなは集まってきて、監督が『一体何やってるんだ?』って聞いたよ。『いつも通りにアップで撮って』って言った。監督は言うとおりにしてくれたよ、そして他のゴリラたちが集まってきたんだ、イタチが死んだかと思ってね。僕は頭を上げてこう言ったんだ、『終わった?』 軍人なんてよくこういったことをするんだよ、これはほんとのことなんだ。撃たれたらもうそれ以上闘う事はないからね。死んだふりをしたら、どっちにしろ命だけは助かるんだ」

    ブレンドンはクリス以上に自分の役を決める『余地』があった。「パイロット版を見ていたその夜にシリーズ化されるっていうのを聞いたんだ。その時、ジョージが言ったんだ、脚本家は他のキャラクターをどう書くか決めているけれどアパッチだけはまだだって。だからまだアパッチのキャンバスには白い部分がたくさんあったんだ。そしてそれからこう言ったんだ、『脚本家には、アパッチは若いからジェームズ・ディーンのようなイメージがある』。そして確かルディ・ソラリがこう言ったのを覚えてるよ、『それはやめてくれよ!』ってね。まあ、俺の中にもジェームズ・ディーンのイメージはなかったからね、全然」
    実際、アパッチが刑務所に入れられた罪については脚本家は決めていなかった。ブレンドンは、アパッチは殺人罪で入れられたが、それは冤罪だったということにした。「俺は早い時期にアパッチが本当の良心をもっていることを見せる事にした、そして見ている人たちに、彼は間違って捕まったにちがいないと思ってもらいたかったんだ。俺は役者として意識してこういったものを役に入れていった、そして脚本家はそれにあわせてくれたんだ。」
  

    「アパッチとギャリソンの関係が親密になっていくというのは意図的なことだった。初めのエピソードでテリー・サラバスが任務に文句を言った。『やってみたが無駄だったな。さっさとここからずらかろうぜ』するとロンは『まだ任務は終わってはいない』そう言って、テリーとロンは口論を始めたんだ。テリーは俺たちを仲間に引き入れようとし、ロンはロンで俺たちを味方につけたかった。そしてこう聞いたんだ、『アパッチ、お前はどうだ?』。こんな風に早い時期から隊長はアパッチを名指しで意見を聞いたりした。これは、隊長がアパッチに対してある意味尊敬のような感情を持ち、アパッチが影響力を持っているかもしれないということを示すように、作家達がわざわざ構成したことなんだ。『アパッチ、お前はどうだ?』そう聞かれて俺はナイフを置き、『俺は勝った方につくつもりだね』そう言ってテリーを見て『やってみろ、ウィラー。生き残れるぜ』と言った。するとテリーはそのナイフを取り、ロンと闘い始めた。ロンがそのナイフをテリーから取り上げた。アパッチは少し離れたところで手にワインボトルを持って脚に肘を突いて前かがみになって樽の上に座っていたんだ。ロンはナイフを投げ、それが樽に突き刺さった、丁度ボトルの下あたりにね。ナイフを投げる時、こう思っていたんだよ、『これで俺の力はわかったろう』ってね。それで決まりさ。アパッチに関して言えば、その瞬間に隊長をリーダーと認めたんだ。彼は隊長と一緒に行く覚悟ができたのさ。

    シリーズ前半で、俺はアパッチと隊長の絆を徹底して確立した。1人のファンがこのことを俺に指摘してきたよ、最近のことだけどね、『二人はお互いに好意をもっていたし、アパッチはどちらかと言うと傍観者でなかなか人を信用しようとしないのに、ギャリソンのことを信用した最初のメンバーだった』ってね。
    時間が経つにつれてギャリソンは他の3人よりもアパッチに援護を頼むようになった。これで明らかになったんだ。ギャリソンがアパッチを助け出したらアパッチは自分がギャリソンに感謝していることに気付くんだよ。」

    アパッチのトレードマークであるナイフはすぐに流行り出した。そして5人のスター達はそれぞれに危険なシーンを自分で演じた。ブレンドンはそのことをこう思い出している。「アパッチが戦うシーンになると、それはしばしば骨の折れるものだったが、希望すればその戦い方を振り付けをさせてくれたよ。ゲービン・マクロードとロジャー・ペリーが出ていたエピソードで、二人のうちの1人とアパッチが喧嘩をするシーンがあったんだが、それがかなり長いものだったんだ。俺はジョージに言ったんだ、『この喧嘩のシーンでは絶対にスタントマンは使いたくない』ってね。というのは、他の誰もアパッチのようには動けないと思ったんだ。彼は絶対スタントマンは使わないと保証してくれた。俺が全部やっていいってね。でもそのシーンを撮る朝セットに着いたら赤のタートルネックのセーターと黒のパンツとブーツが置いてあって、向こうの方を見たら、メークアップのテーブルの前に座っていた男は赤のタートルネックのセーターにグレーのパンツを着て、黒のブーツを履いていたんだ。俺はジョージに言ったよ、『これは何なんだ? あそこにいるやつは俺と同じ格好をしてるじゃないか。何故なんだ?』彼はこう言った、『いや、あいつにさせてやらなきゃだめなんだ』俺は譲らなかった、『ジョージ、言っただろ、このシーンでは絶対にスタントマンを使うのはいやだって』すると彼は『わかってるよ、でもな、あの男をいれて本番を撮るだけだよ、それからカットすればいいんだ』『俺はあの男と一緒にはフィルムを使いたくないんだ、長いシーンのワンカットでもな』そしたらジョージはこう言ったんだ、『なぁ、ブレンドン、わかるだろ、あの男には妻と赤ん坊がいるんだ…』だから彼はこの仕事をすれば余分にお金が入るってわけなんだよ。だから」ブレンドンはため息混じりに思い出しながら「俺は言ったよ、『仕方ないな…』彼は『でも俺を信じてくれ、この長いシーンであの男を使うが決してそれは使わないよ。信じてくれ』そう言ったから俺は『わかったよ、あいつに仕事をさせて金を払ってやれよ。でも最終のフィルムではそのシーンは見たくないからな』そう言うと、『絶対ない、約束するよ、ブレンドン』ジョージはそう言ったよ。そしてその男はワンカットも出てなかったんだ。

    こんな風に、俺ははっきりとした目的を持って主張した。ボディ・ランゲージは本当に大切だと思っていたし、自分がアパッチであるには必要不可欠なものだったんだ、特にシリーズものの場合はね。そしてジョージはいつもその要求を満たしてくれた。こんなことがあったな、「情け無用の消耗作戦」のエピソードで、俺は窓のところに立っていて、顔がアップになった。ジョージは『カット、オーケーだ。じゃあ次に行こう』って言ったんだが、俺は『まってくれよ、ジョージ。もう一回やろう』って言ったんだ。そのシーンでは俺はなんのセリフもなかった、でも表情に、どうもしっくりいかないところがあったんだ。ジョージは俺の言うことを信用してくれていたから、要求にこたえてくれた。もう一度撮り直して、あとで両方のテイクを見直したとき、こう言ってくれたんだ、『あぁ、何が言いたかったかわかったよ、ブレンドン。お前が言うとおりにするよ』ってね。

    ロンにも同じような思い出がある。「初めの頃のエピソードで、イタチが車の中にいて、撃たれるシーンがあったんだ。そのときの台本では、俺がその場面に入っていって、ドイツ兵を数人蹴散らして、そのまま全員で移動することになってたんだ。イタチが死んでるかどうかを見もしないでね。わかるだろ、監督ってのはたまに急ぎすぎるんだ。ちゃんとした判断ができない。俺はこう言ったよ、『この場面でももう一ショット撮らないとだめだ。ギャリソンって男は自分の部下を本当に大切に思ってるんだから』ってね。「情け無用の消耗作戦」を見たらわかるよ、ほんとうに部下を大切に思っていて、誰も傷つけたくないんだ。でも監督は『いや、そんな時間はない。この場所で撮り終えるんだ、もう日が沈みかけてる。そんなシーンは必要ないよ、たいした事じゃない』って言ったんだ。だから俺はそのことをジョージに言ったよ、『イタチが死んでるかどうかを全く確かめようともしないのはギャリソンというキャラクターにかかわることだ。一瞬でいいんだ、イタチを見てホッと安堵のため息をつくだけでね』そうしたらジョージは、まったくすごいヤツだよ、次に彼が監督をするエピソードの時にその車を持ってきて、同じセットを作り、俺が言うそのシーンを撮って差し替えたんだ」

    このシリーズでは、キャラクターが本物であり、実在するかのような扱いを受けることに大変気を配られていた。ブレンドンにはこんな風に思い出す。「多くの場合、それは自分たちでやったよ、というのは台本をもらったら、それは何を撮るのかという詳細をもらったことになるんだ。演じる事で明らかに新しい命をふきこむことになるんだよ。セリフの中には自分たちで書き直していいものもあった、でも俺たちが壁にぶち当たったら、容易に判断できる方法として脚本家をフロントオフィスに呼び出してくれたよ。
   
 クロード・エイキンスが出演したエピソード(脱走作戦!捕虜になれ)の最後のシーンでこんな問題が起こった。ロンはクロードを殴ろうとしたんだ。ギャリソンだったら殴るかどうか、ちょっとした論争があってね。脚本の編集者がやってきてそのことについてみんなで話し合ったものだから、撮影が止まってしまったよ。それから、ジュリー・ハリスが出演したエピソード(小さな逃亡者)で、俺たちは修道院にいたんだが、そこで彼女が尼さんだということを知るんだ。ロンと彼女は部屋を出て行って、そこで彼女はロンから逃げたんだ。ロンは役者としてその場で取り乱すような演技をしなくてはならなかった。でもどうやったら間抜けに見えないかという点で苦労してたよ」

     クリス・ケリーはイタチというキャラクターに近づく事で大切な事を学んだ。「演技をしすぎないこと!エピソードを二つ三つこなすと落とし穴に落ちいやすくなるんだ。一生懸命やりすぎる。全ての台本を正確に表そうとそしすぎるんだ。あるエピソードで、自分自身も演技しすぎていたことがあった。違った筋書きなのに毎週キャラクターは同じなら、テレビの台本っていうのはかなり限られたものになる。それでもやっていけるっていうのがわかるように自分で発展させていく必要があるんだ。残念な事に大体の監督はすぐに「OK」って言うんだよ。交通巡査みたいなものなんだ。もちろん、ジョージ・フェナディは素晴らしい監督だった。ニコラス・コラサントもそうだ。

     「実際のシーンそのものよりも、最初のシーンと最後のシーンのリハーサルにものすごく時間をかける監督がいたんだ。それが全てのシーンのうちで一番動きがあるところだからね。彼はカメラを動かす事があまり得意じゃなかったから、役者を動かしていたよ。」

     クリスは、役者達が一生懸命動こうとしているのに出来なかったと言うおもしろい話を教えてくれた。「ニコラス・コラサントの初めての監督したときでね、フェンスがあって、俺たちがそこをよじ登らないといけなかったんだ。彼はいつも自分のカメラを違ったアングル、それもおかしなアングルで構えていて、『よし、みんな、フェンスに向かってはしって行って乗り越えるんだ』って言うんだ。そして」クリスは笑いながらこう続けた、「俺たちはフェンスに向かって走り、よじ登ろうとするんだけど、登れないんだ。だれも登れなかった。一人ずつその場で止まってしまったよ。そして彼は言うんだ、『OK、もう一回だ』彼はどうしても俺たちに登らせたかったんだよ、だから力いっぱいやらなくちゃならなかった。でもゆっくりしか登れなかった。するとこう言ったよ、『ちがうちがう、最初からやり直しだ、走ってきてフェンスを乗り越えるんだ、さぁ、やるんだ』でもだれも、だれも言わなかったんだ、『ねぇ、スタントマンを使ったらどうかな』ってね。だから俺たちは何度も何度もやってみたんだ、そして半分くらい登ったところで失敗した。そして彼はやっと言ったんだ、『よし、もういい。なにが問題なのかわかったよ。』そしてスタントマンを用意したんだ。登ろうとしていたそのフェンスっていうのはあのとげがついたやつで、それが指にささるんだ、細いとげのついたやつさ。俺たちがいかにスタントマンに向いてないかっていうのと、スタントマンにどれだけ頼っているかがわかった瞬間だったね。」


     ロンはニコラスのことをこう思い出す。「彼はかなり荒っぽかったよ、俺たちに辛く当たってね、みんな反乱をおこすところだったんだ! 彼は夜中の一時に不可能と思われるショットを撮ろうとしていて、確か俺たちは正式に抗議を申し立て始めたよ。だって」ロンは笑いながらこう言った「そのシーンがうまく行くとは思わなかったんだ。ところが彼が撮ったそのエピソードを見ると、それはものすごくいいものだったんだ」

ブレンドンはロンのことを親愛をこめて「The RH Factor」と呼び、明らかに敬愛していて、今でもセットで毎朝彼が受けた挨拶を覚えている。「俺が彼のトレーラーのそばを歩いたり、彼が俺のトレーラーの近くを歩いたりした時、ロンの口からいつもある言葉が出るんだよ、それがわけのわからないたわごとみたいに言うんだ、『なんじ、ねじを巻け、さすらい人よ、なんじに朝が来たぞ、我友よ』」  

ジョージ・フェナディは笑って言う。「ロンはいつも冗談ばっかり言っていたよ。彼はカラテを使いたがっていたんだが、俺は『1942年にカラテはないぞ、ばかやろう。相手のあごを殴るんだ、カラテは忘れろ』って言ったよ。」

     ブレンドンはこんなことを思い出す。「みんなはよく、俺にはまぶたがないに違いない、って言ってたよ。俺はマシンガンを撃つ時に絶対に目を閉じなかったからね。でも他のみんなはマシンガンを撃つ時に困ってたよ。ロンはマシンガンを撃つときは絶対まばたきせずにはいれなかった。実際、オープニングで使われているシーンで、ロンはタンクの上でマシンガンを撃っているんだが、画面が止まって『主演:ロン・ハーパー』と出るところでは、彼は目を閉じているんだ。これは彼が銃を撃つときの典型的な顔なんだよ。ある時、エピソードの最後で俺たちは火の海を脱出してどこかに行こうとしていて、ロンが茂みに隠れたんだ。ロンは撃ち続けていたんだが、20ショットのうちのワンショットくらいしか彼がこちらを向いて目を開いてるショットがなかったよ。そして、座ってその日撮ったシーンを見ていたら、ロンがマシンガンを撃ち始めた、茂みの後ろに隠れていたんだけど、そこにはたくさん花が咲いていたんだ。でも彼はあまりにまばたきをするから、一体どこで銃を構えているのかすらわからなくなって、顔を上げてもまばたきをしているものだから銃はどんどん下がっていって、最後には茂みに向かって撃っていたんだ。そして空砲を浴びせ掛けられた花が大虐殺されてしまい、彼の前ではミニ・爆発が起こったんだ。ロンはそこで沈鬱を装った言い方で『見ろよ・・・花を殺しちまった・・・』」

     ロンにはほかの問題も覚えている。「ガンがいつも動かなくなるんだ、空砲に砲弾をちゃんと出すのに十分な火薬を入れてなかったんだよ。パイロット版のクライマックスで、俺たちが鉄道を壊しながらゲートに向かってる時、俺はタンクのてっぺんにいたんだが、50ミリのガンがすぐに動かなくなるんだ。そして鉄道の駅全体が火事になるようにセットしているのに、ガンが動かなくなるとこうだよ、『カット! 火を消すんだ、死体役のスタントマン全員を立たせるんだ、みんな、どけ! また撮り直しだ』俺たちはまたやり直したよ、そして1・2発撃ったらまた動かなくなるんだ。5・6回は撮り直したかな、それも夜中の1時か2時だぜ。ほかにもこんなことがあったよ、ガンを小塔に留めておく固定装置がおちてしまったんだ。そこで俺は『なんってこった、俺がジョン・ウエインばりに拾ってきてやるよ』そう言って俺はそれを拾って引き金を引いた、するとまた動かない。そこで中断さ。そのときあるスタントマンがやってきてこう言うんだ、『なぁロン、すごかったぜ。ガンが動かなくて良かった』『なぜだい?』そう聞くと『もし動いててみろ、跳ね返りでお前さんはタンクから吹っ飛ばされてたぜ』『教えてくれてありがとよ』」そう言ってロンは笑った。



この記事はhikkunに翻訳していただいたものです。
無断転載はお断りいたします。
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