撮影雑記帳 7月編
7/8 うれC知らせ
今日、雑誌社2社から電話があった。たまたま同じ日に重なったと言うだけで内容は別物である。ひとつは山岳雑誌社で昨年入賞した山の写真を再び「特集」で使わせて欲しいという打診であった。もちろOKと即答した。しかし、この入賞写真には大変世話になっている。賞金、副賞をいただいた上に年度をまたいで今度は原稿料までいただけるという。まあ、そんなものはどうでもいい(?)のだが、そんな形でも写真の掲載というものはあるのだな、と思った次第である。その雑誌は8月発売とのこと。出たら買いに行こう。
そして、もう一つは出版社主催のコンテストに入賞したとのこと。内容は「1等賞」だった。載っても入選が関の山だった私が1等賞とは驚きだが、選者の先生が選んだのだから仕方がない。素直に喜ぶのみである。花の写真の特集に応募したのだが、作品はまたまた山で撮ったものである。こういう課題コンテストはわりと応募するほうではあるが、この写真に限っては「花」だったかな、と思うところがあり、いろいろなパターンで作品をセレクトしているが他の入賞作品のラインナップと較べるときっと地味なものであると思う。しかし、励みにはなる。「花を撮るぞ」なんて撮影時に意気込まなかったのが良かったのかもしれない。そんな撮影時のエピソードを電話で答えていた(そんなにいい加減でいいのだろうか、という回答ではあったか・・・)。なお、この紙面にはその他プロフィールと「私の撮った写真」が別に3、4枚載せてもらえるとのことで2〜3ページを割くらしい。いい記念ではある。
7/10 雪解け
ながらく結果を待っていた「雪」関連のコンテストの結果が郵送されてきた。結果は落選で、セレクトに時間をかけたわりに吹っ飛んでいた。これは力が抜けたというものである。何もいらないから「入選」くらいの評価は欲しかったなーというのが正直な気持ち。スライドで数を応募する雑誌とは違い、こうした単発コンテストはプリント応募なのでコストが高いので何とかなってくれ!と手を合わせているのだが、今回も空しく落選通知をもらうのみ、そういう話だった。
7/11 伊豆遠征
詳しく(写真付き)はプロジェクトに譲るが、この日は伊豆に行った。今年度に入って仕事が「超」(今まで何をやっていたのか、ということを言う人もいるだろうが)忙しくなり、その合間に写真を細々と撮っていたような気がするのだが、今回はその「仕事」が一段落した(また秋口から忙しくなる・・・)ので、ちょっとここらで羽根を伸ばそうかと日帰り撮影を試みたわけである。
深夜2時には自宅を出て、まずは修善寺を目ざす。金券ショップで買った箱根新道の券が1枚余っていたのでそれでも使うか、と箱根に行ったら伊豆スカイラインの亀石峠まで思いっ切り濃霧だった(非常に怖かった)。そんな怖い思いをしながらも5時前には修善寺に到着し、まずは天城峠付近の撮影を考えていたので峠の水生地駐車場に車をとめた。朝の6時から行動開始。誰もいない旧天城トンネルは何か出そうでこれも怖かった。
ブナ林のアクセスが楽なのでこの地域は好きである。コースを西伊豆山稜線方面に取り、旧天城峠を川津へと降りた。標高800メートル付近をうろうろしていたわけで、このくそ暑い時期にハイキングもないだろうと結果的に会った人はひとりもいなかった。山は深く蝉がひっきりなしに鳴いていたが、高いところはハルゼミ、ちょっと下るとヒグラシとちょっとした理科の勉強にはなった。ちなみに近所では朝夕にしかなかないヒグラシだが、ここは涼しいから一日鳴いているらしい。真昼にヒグラシの蝉時雨を浴びたのは初めてだったので実に新鮮な気分だった。山歩きはつごう5時間。川津の宗太郎地区から天城トンネルの登りは日も高くなってつらいものがあったが、渓流で川トンボの撮影は気合いが入った。そんな内容で前半は終了。11時30分には天城峠を後にした。
午後は土肥から海岸線を北上し大瀬崎経由で沼津へとドライブした。大学の頃からいろいろな要件で伊豆に行く機会は多かったが、車に乗るようになってこの日初めて訪れる場所があった。それは戸田から大瀬崎の区間で、私にとってはひとつの悲願だった。炎天下の海岸ドライブだったのでそれこそ展望台でのスナップ写真に終始した感はあるが、40近くまでこの景色を知らなかったのだな、と井田を見下ろす展望台に立った時は(私の感覚で)感無量であった。土産は沼津港で買い、裾野付近では雷雨の強襲を受けたりと撮影以外にも車に乗ることでアクセントのついた撮影行になった。
伊豆の山は緑深く、海の青も深い色だった。
7/17 蛍壊滅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結果を見れば、何がいけなかったのか原因は明らかだった。今年撮った蛍の写真(静岡・秦野)がほぼ見られない形となって帰ってきた。うーむ、と考えても後の祭りであるが、そのミスの原因はフイルムと露出時間の関係(基本中の基本)を誤った。大半が露出不足で光点はあるが、それだけという情けない記録である。フイルムの選択にも一考を投じるこの結果は(覚えていれば・・・)来年は改善できる。しかし、空が抜けるのを怖れて今年は露出時間を切りつめた結果がこれとは、どうしたらいいのか、黒を締めて光跡を美しく残す方法、やはり「場所なのか」と住宅地のエアポケットで蛍の写真を撮っている私には手間と経費のかかる話ではある。うーむ、来年はプレッシャーだなー・・・。
7/20 お祭り!!!
写真誌発売日。ある雑誌で年に一回、ジャンル別フォトコンテストというのをやっていて、去年はその1部門で一位を受賞した。2匹目のドジョウをねらう(笑)がごとく応募したわけであるが、発売日まで結果が分からないので本屋でドキドキ確認だった。応募は複数の部門でエントリーできるのでそれぞれ該当のジャンルを見ていったが、××と、先日の蛍で沈んだのにまたここで打ちのめされるのか・・・、と思ったが、「交通機関」の部門で下位ではあったが、載っていた。心の中で「よっしゃー」と本屋で小さくガッツポーズである。年に一度なので載ればかなりの励みになる。十分大人気ない様子だが、大なり小なりコンテストに応募している人などはそんな感じだろうと思っている。自分が参加するコンテストだからこそ他人の作品についてより意識して見ようとする、そういう機会は私に必要であると常日頃考えていることではある。
7/26 決まらない・・・
夏の撮影ツアーの話である。ここ2年連続で北アルプスに遠征していたが、今年は資金難(笑)と日程の都合で縮小せざるをえない状況だ。日程は1泊2日、それでも前日の夜行をすっ飛ばして行けば、笠ヶ岳ぐらいは行けるんじゃないかなどと考えを巡らすあたりが私らしい(往生際の悪さ)。現実的なところで考えたのが今年は南アルプスなどどうか、という線で、北岳に白羽の矢を立てた。そしていろいろ調べた結果、南アルプス林道の再開という朗報とともに今年からは一般車両通行規制というゆゆしき情報も知るにいたった。今回の登山は車で行くというのが前提なのでこれは苦しい。おまけにもう一方の県道南アルプス線は同じく時間で通行規制がかかり、こういうのは性に合わない・・・。バスでも利用して2泊3日はみないと快適な撮影はできないと判断し、反古にした。鳳凰三山も考えたが、これは紅葉の時に登ろうと思っていたので無理しない方針でお蔵入り。そこで再び北アルプスの常念岳をやり玉にあげた。しかし、これは駐車場の情報がなかなか得られないため、行って「しまった」では取り返しの付かない(笑)距離である。よって没。もうこうなったら尾瀬でも何でも北に行こうかと考えたが、実は下山後に伊豆は下田に直行しなければならない予定があるため、この盆前の土曜日の移動を考えればそれこそ現実的ではない・・・。そして、本を繰っていると中央アルプスの文字が。これならどうか、木曽駒ヶ岳プラス三ノ沢岳というコンビネーション。何となく行けそうである。登山バスとロープウェイという関門(料金と待ち時間)はあるが、前日の夜から駐車場にいれば登るのは何とかなりそうだ。もっともロープウエイを使わなければ1泊2日を有効に使うことはできないであろう。他のHPで集めた情報を集約すると一時間から二時間待ちはあるという、しかしそれを使わずに登る、という体力的なコストや時間を考えるとやはりそれでもお釣りがくる。そんなのでいいのか、と思っても楽に登れて写真撮影の方に余力が残っている方が良いに決まっているので、その辺でどうかと算段を踏んでいるところである。
計画についてあまり書くことのない私であるが、今回については本当に迷っているのでその方針を決めるまでの過程をここに記録しておくことにした。
と、言って全然違うところに行ってました、というのも私の気まぐれなのだが・・・。
7/28 いよいよ全国区!
某フイルムメーカー主催のコンテストの通知が来た。薄っぺらな封筒だったので、あーまた落選だ・・・、くらいの気持ちで開封するとあろうことか「賞候補」であるという。実に驚きである。要は「作品への確認事項」の通知で、二重応募等の確認作業だということだ。もちろん送ったフイルムがオリジナルなのでそのようなことはないのだが、入選ではなく「賞」となると驚きの度合いは違う。なんと言っても全国区のコンテストである。どのような経過を辿ったら私の写真に目がとまるのだろう。そのへんの過程に非常に興味がある。賞の内容はもう少し先であるとのことだが、ほとんどのカメラ誌にもその結果が掲載されるので、結果がどのようなものになっているか実に楽しみである。
こんなこともあるものだと思った日だった。
7/30 本屋でガッツポーズ
雑誌の発売日である。隔月刊なのでそれなりの緊張はある。落選したら凹みもそれなりである。テーマがあるコンテストは該当すれば積極的に申し込むのが私の傾向かつ趣味なのだが、果たして一番大きく私の写真が載っていた。一等賞だ。実に嬉しい。花の写真が課題だったが、何かのついでに撮った写真だと記憶している。もちろん撮る時はかなり神経は遣っているのだが、その写真を撮った状況というのは、三脚なしという(私にとって)いちかばちか、というもので三脚がなければ地面を使うまでと腹這いになりカメラを固定して撮ったのが実際のところである。選評も実に気に入っている。「見事」なんて言われると「そうでもない」と謙遜はしたくなるが、ある意味風景写真は構図で見せるものだと思っているのでそうしたストレートな写真が選者に受けたのだろう。もっとも、その写真が賞になるなどとは思っていなかった。こいつならいける、というものは落ちていたのでやはりそのへんはわからないところだ。
今月はこの月末にきて、ビッグな知らせが多く満足している。来月の撮影に弾みがつこうというものである。しっかり撮っていこう。
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