撮影雑記帳 2003年3月編

 

★オシノ入賞。

3/4。家に帰ると速達が来ていた。差出人は忍野村の観光課からで、「おっ?!」と、さるコンテストの入賞通知であることは予想できた。内容を見ると、果たして入賞通知だったが、選ばれた写真を見て、自分が一押しで出したものでなかったのが不思議だった。それでよくよく「入賞確定までの手続き」を見ると、写真データの確認作業がこれがまた細かい。撮影地点を明らかにするために小縮尺の地図まで同封されていた。その写真は何かのついでにスナップ的に撮ったものなのでそんな詳しいことまでは覚えていない…。とまあ、最近の写真ならともかく、初期(?)の頃の写真だったのでそんな心もとない返信と相成った。副賞は忍野村の宿泊施設補助券1万円なんだそうな。今となってはクルマで1時間少しで行けるようになった富士撮影のメッカで、たまに昔(??)のように泊まるのもいいかな、なんて考えた。

 

★浅草散歩。

3/6。ボーズとの散歩である。詳しくは「ボーズ&ボンズ」に書こうと思うが、出かけのいきさつは、この4月でボーズが小学校に入るので、電車賃がただのうちにもう一度遠出でもするかというものだった。「安く上げる」という点では家族総員で一致している(笑)。

で、とにかく「行って楽しそう」な浅草界隈に行くことになった。

ボーズは電車に乗るのが好きなので、ルートは次のようになった。

小田急・埼京・山手・京成本線・東武伊勢崎線・水上バス・ゆりかもめ・丸の内線・西武新宿線・山手線・小田急線とボーズお初路線がいくつもあったので楽しめたようだった。

写真の方はどうだったかというと、やはりボーズとの散歩は記録のために撮るのが精一杯でリバーサルが稼動したのは浅草2カット、銀座1カットだけだった。それでもそのスナップは「いいんじゃない」という感じのものなので1日駆けずり回って何もない、どころかそれで十分だった。また機会があれば何かのコンテストに応募しよう。

 

★ウメ撮影。

3/7。昨日東京に出かけた帰り、電車から「夕陽に照らされた梅」を見て、「明日も同じような天気だったら撮ってみよう」と、この日は空模様ばかり気にしていた。近所の散歩コースに梅林があり、そこならのんびり気がねなく撮ることができる。えらそうなことを言えばプライベートガーデン(梅の部)のようなものである。

午後4時過ぎに家を出て梅林に着くと傾いた光線がいい具合に梅を照らし出していた。そうなれば撮りだ、というわけで日没までの小一時間集中して撮影することができた。

ちょこちょこと梅の写真は撮っていたが、今年の梅はこれで決まりとという撮影だった。

 

★デジカメが来た。

3/11。家に帰ると宅配の小包が届いていた。出版社からのもので先日の「特選」写真の「副賞」であると知れた。そして何と品名を見ると「カメラ」とあった。フイルムメーカー賞なのでフイルムが10本ももらえれば助かるなー、などと思っていたのだが、何と何とコンパクトタイプのデジタルカメラだった。さしたる主張があるわけでもなくただお金がないからデジタルカメラなど持っていなかったのだが、ここにきて棚ぼたとなったわけである。これでちょっとした旅行の記録は楽になるというものである。山行記やボーズ旅行記の迅速な更新が約束されたと言ってもよい(?)。

こんなカメラが時代を席巻しているのだ。コンパクトタイプといっても600万画素という性能で、200画素時代に30000円近く払って買わなくて良かったと胸をなでおろしている次第である。それにしてもいろいろな機能満載のカメラである。大事にこき使ってやろうと思う。

いやはや、この「黒船」を今後どう使いこなしていくか思案のしどころである。

 

★デジタルデビュー

3/12。早速先日手に入れたデジタルカメラを使ってみた。もちろん職場に携行だ。いつもの川沿いに早咲きの桜がほころびはじめていたので撮ってみた。マクロ機能などというものもついているので試してみたが勝手にストロボが発光したので、真っ白けになってしまった。すぐに画面で確認できるのがこのカメラのいいところだが、そんなことを何回も繰り返しているうちにカメラに遊ばれている気持ちになったので「やめやめ」と接写の練習はすぐに終わってしまった。

ならば、普通に使ってやろうと、夜に行われた飲み会で使ってみた。室内の光で何とかなるだろうと感度をセット(この機能は便利だ)して「盗撮」を楽しんだ。酔っていい気分になった時に撮ったので帰りの電車で確認したもののわけのわからない写真が多かった(笑)が、雰囲気は十二分に伝わるものが撮れたと思っている。歓送迎会の前哨戦でもあったので本番までに整理して手渡せるようにしておこう。こういうところでは使えるカメラだなーと思った次第である。

 

★熱海

3/13。ボーズが幼稚園を卒園するということで一泊の温泉旅行に出かけた。家族と祖父母が一緒のちょっとした旅行だが、人数に反比例して距離は近くなるので場所は熱海である。まあ、ボンズも一緒ということで遠出は控えたということだ。私などは宿で荷物を下ろしたら「散歩だ」などと言って、カメラをひっさげてブラブラするのが常なのだが、ホテルの近くに「熱海梅園」なるものがあったので足を運んでみた。ここは前に日の出とともに梅を撮影したことのある懐かしい場所でもある。しかし、いい加減時期も3月ということで梅は既に末期的なほころびかたで、「梅まつり」の会期も次の日が最終日だった。よって梅は撮らずに梅園のあちらこちらに咲いている水仙の花と園外に咲いていた早咲きの桜などを撮っていた。まあ、これはこれで春の風情をとらえることができたということだ。

スナップ写真はデジタルカメラにお任せ。子供が目をつぶった写真などは即座に没にできるので大変経済的である。プリントすれば一枚35円とそれなりにまたセレクトしなければならないのだろうが、保存も場所はとらないのでなかなかリーズナブルな代物だ。これらの行状については「ボーズ&ボンズ」に記すのでここでは割愛することにしよう。

 

     作例

3/16。さる出版社から電話があった。「やった、一番大きく載せてくれる電話取材だ」と思ったら、「そちらの方は選外になったのですが、いい写真なので特集の作例で使わせていただきたい」という連絡だった。コンテストの入選でもそうでなくてもその雑誌に載るということで「謝礼」は同額なので「掲載」という範疇は逸脱しないが、ちょっと力が抜けた連絡だった。まあ、連絡がないよりかいいか・・・。といったところだ。

 

     デジタル&アナログ

3/17。ボーズの卒園式。仕事は休んだ。ウイークデーなので母親のみの参列が多いのかと思ったが、両親の出席が多かったのは意外だった。そういうものなのだろうか。おかげで立錐の余地がないような会場で記念写真を撮ることになった。おまけに妻の親しい人の子供の写真も頼まれたので気が休まることがなかった。まあすることもなくただ突っ立っているのも余計に疲れるのでそれはそれで良かったが・・・。メインはやはりアナログである。200ミリの望遠端でねらえば何の苦労もない。デジタルは135ミリを越えるとデジタルズームになってしまうので解像度の点ではやはり劣ってくる。高機能のコンパクトデジタルをうたっていてもうちではまだまだアナログが主流である。そんな使い分けもフイルムがなくなればデジタルオンリーということで両方のいいところで撮りまくった半日だった。

 

     地方区・全国区

3/19。写真誌発売日。懸念のあった雑誌を開くと私の撮った写真が載っていた。雪の造形を何の工夫もなく撮ったものだったが、結果として載った部類のものだった。それはそれで嬉しいものである。そしてはるか過去の写真だが富山のコンテストに応募していた写真が入選という結果が今日届いた。原板を差し出すにはコストのかかる副賞(笑)だっだが、これもまた余生を「ふるさと」で過ごさせるのも悪くない、ということでその原板は 富山県 へと旅立たせることにした。

全国区と地方区、特にプリント応募は「獲りにいく」性格が強いものなのでかすりもしないと凹み方が大きい。その意味では精神衛生上いい知らせだった。

 

★雪の美しさ

3/21。山に登った。詳しくは山行記(笑)。場所は 山梨県 は韮崎が玄関となる茅ヶ岳という山である。「山梨百名山」という冠がついているが、日本百名山を著した深田氏終焉の地としても知られている。私の動機としてはちょっと遠くに出かけたいな、という程度のものであったが・・・。このごろの山登りのスタイルは「頂上近くで日の出」というものなので今回も深夜発のヘッドランプ登山である。この時期になって辛いのが、日の出の時刻の早さである。6月に向かってどんどん早くなってくるので、家を出る時間も日付が変わったら出発、という感じになっている。今後も睡眠時間を確保した上でのぞみたいものである。実際、今回は山登り後のダブルヘッダー企画は空振りに終わったので単なるドライブに終わってしまった。一般道と高速道で睡魔に襲われる事態もあったのでやはりテンションを常に高めておく必要がある。午後になってさえない天気になってしまったのがその原因である。

今回の山登り撮影は木々に着雪した雪の美しさに魅せられた。頂上には日の出前に着いたので南アルプスや八ヶ岳の展望を楽しんだが、それではただの山登り。デジカメで記録をすればおしまいである。ポイントはその先の金ヶ岳という山にあった。霧氷でなく枝の先々にまとわりつく雪は遠目に見ても美しいものだった。そんな写真を撮っていた。件の山でそんな写真を撮っていると1時間もしたところでボサボサと雪は落ち、来た道も帰る頃にはすっかり溶けて雪がなくなっていた。実に儚い春の雪だった。それだけ撮って下山すれば南アルプスには雲がかかり、富士山も見えなくなってしまったので前項の通り「ドライブだ」などと言って富士川を下降し、結局沼津までぐるっと回って東名沼津インターから神奈川へ帰還した。

午後のハイライトはなかったものの、今回はこれで十分、という風景を堪能した撮影行だった。

 

     全国区2発

3/22。先月締め切られた全国区のコンテストの入選通知が来た。つい先日「選外作品」の返却がされたので、「あれ、2枚ないな」と入選の予想はついていたが、「2点」ということから、まさか2点はないよなー、と思っていた。が、実際は入賞ということだった。全国区のコンテストでもそういうことはあるのだな、と思ったりした。先年は800余点の応募で入選は40点あったものなので、その中の2点が私の写真ということだ。特に上位の賞ではなかったので格別の喜びでもなかったが、選者の先生は竹内先生だったのでその点では一定のレベルを越えたものとして評価されたのだとそこは素直に喜んだ。今回の作品はここ1年の撮影という条件だったので、私の感覚では「最新作」を応募した。それが評価されたことで今後の撮影にもよりはずみがつこうというものだ。来年度も是非応募してみようと思ったコンテストだった。

 

★サクラ

3/28。近所のサクラが勢いを増してきた。五分咲きといったところだろうか。午前中は暖かだったので目の前の丘陵地に子供二人を連れて散歩にでた。目的地は桃畑とサクラがいっぺんに植わっているちょっとした公園だ。サクラの木は若く枝は細いが勢いがある。背景が暗かったのが幸いして、より浮き出た感じで強調することができた。が、問題は桃の花・・・。この花は、今年は是非甲府盆地にでも遠征して久々に撮ろうと思っている花なのだが、まびいていない桃の枝は非常に撮りにくいな、と感じた。アップでは暗く、透過光で見ても(私の感覚では)美しくない・・・。マクロでも花びらが多く美しくない・・・。つまりは甲府盆地のように広大な風景の中で春霞に咲く花として撮る方が美しいということだろうと自分なりに解釈した。よってそんな話を妻にして、4月の上旬に「遠征するぞ」という口実を仕立て上げた次第である(笑)。

いやいや、桃の花の撮影は難しい・・・。今日撮っておいてよかった。

 

     中華街

3/31。明日からボーズも小学生、ということもあって、最後の「交通費無料」日帰り旅行に行ってきた。場所は横浜中華街。しかも鶴見線というちょっとマニアックな路線にも乗ったりしてボーズは上機嫌だった。海芝浦駅などちょっとしたスポットであろう、と父としては「こういう場所もある」と教えてやったつもりだ。そして「みなとみらい線」に初乗車、この辺は親子してかなり「鉄」が入っている。そんなこんなで中華街で昼食にしたのだが、結局撮った写真はデジカメの記録のみ。肩から引っさげていったスナップ機材は出番がなかった・・・。こないだの浅草といい、ボーズと一緒では両方に手が回らないということになった。やはり私はそれほど器用な人間ではなかったということである。しかし、ボーズは喜んでいたのでそれはそれでいいだろう。という一日だった。

 

 

 

 

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