撮影雑記帳2004年1月編
★初撮り
1/1。紅白を見て、「行く年来る年」を見たら、やおら外出し、近所の神社に出かける。初詣も兼ねているのだが、もちろんカメラを引っさげてスナップ撮影を目論んでいてのことである。そういう「神社」は近所に4箇所あるのだが、ここ2年歩きわたって、H神社に行くことを決めていた。まあ、近いのとお神酒だ、甘酒だ、豚汁だと振る舞いがなかなかいい。結局は意地汚さを年頭から晒しているわけで子どもの手本とはならない姿勢だが、クッと一杯やった直後の撮影はとても気分爽快(?)である(笑)。こういう撮影はノリなのでモードはプログラム、ストロボも成り行きだったりするが、一応リバーサルを入れているのでストロボの光量はいじっている。初撮りなのでさっと撮ったら(飲んだら・食ったら)帰ってしまうのだが、いい天気だからこそ行くのである。夜中なのに寒くなくてよかった。
出来は問うまい(笑)。
★初詣
1/2。初詣なら上記の通り、H神社でやっているのだが、この日はもう少し近所でもメジャーな神社にボーズと出かけた。もちろんカメラを引っさげてだ。お願い事はボーズに任せて(おいおい)、私は白と朱の衣装をまとった巫女さんのスナップを撮っていた。今回の発見は巫女さんの髪留めであった。おお、こんな風になっているのか・・・、という発見は嬉しい。これぞスナップだ、と自分に言い聞かせてさりげなく数カットを押さえた。またここでもお神酒をふるまっていたので、意地汚く2杯も飲んでしまった。日本酒は元来飲みなれていないのですぐ頭に来る。こんな奴に詣でてもらっても神様はちっとも嬉しくないだろうな、と思い神社を後にする。
午後、細い日の中を雑木林に行って写真を撮ろうと思ったが、これというカットなく、冬の野っ原を数枚撮ったにとどまった。
★このヤロー!!!
1/8。仕事が始まって、また今年も懲りずにカメラをかばんに突っ込んで通勤しているわけだが、昨年の末から小さな川に集まってくる白鷺を撮り始めた。やっぱり一度は撮ってみたいなー、と思う美しい鳥なので、鶴や白鳥は無理だとしてもこの鳥は身近なところにいるいうことで撮っている。と、言っても最大の望遠が200ミリとは鳥撮影としては心もとない。だから鳥を含めた風景写真として撮ることにした。年が明けたら「集合」の場所が変わっていてますます撮りやすいところに移動してきたのだが、鳥も人を見るのか、犬を散歩させている人が傍らを通っても飛び立たないくせに、私が通ると、カメラを構える前に一斉に撤退する。どうせ飛ぶなら前を横切ってくれれれば流し撮りくらいできるのだが、ますます遠くに行ってしまうのでお話にならない。そんな撮影をもうかれこれ延2週間やっている。これもまたやはり一番最初に「怪しい」とインプットされているとしか言いようのない進歩のない展開。業を煮やすというのはこのことだが、友好的な立場で接していきたいのでまだまだ我慢のしどころといったところである。しかし、毎日、「バカヤロー!」と心の中では叫んでいる。
この手のものは、もう割り切って数写すしかないと思っている。こうした練習は何かの役に立つものだ(と、信じたい)
★スカイライン
1/10。ほんとうにこのごろの神奈川はいい天気だ。今日はとにかく空が青かった。午前中は家族で買い物。午後は一人で買い物と結局3連休初日は買い物で明け暮れてしまったが、午後はカメラを持って出かけたので写真を撮った。久しぶりにヒコーキ雲の写真を撮った。いや、今日のはなかなか鋭い線だったので、いい感じで撮れたと思う。
3連休は最終日に東京に出る予定だ。成人の日の雰囲気を含めた東京散歩である。今回のロケーションはまたちょっと趣向を凝らしてみた。天気も晴れだろうが雨だろうが何とかなりそうなところである。成人の日の撮影は2年に1度くらいのペースで撮っているので相手に不快な思いをさせないようにまた撮りたいと思っている。
★地元志向(嗜好)か
1/11。今日は地元でどんど焼きがあるという。今までに通りすがりの行事としては撮ったことがあったのだが、地元の行事として撮るのは実は初めてだ(もったいぶることではないが・・・)。だいたいが私自身ボーズだった頃、こういった「祭り」とは縁のない新興住宅地の団地っ子だったため、こういう一種「田舎」を感じさせる行事は心惹かれるものがある。だからボーズを連れて近所のどんど焼きを見に行った次第である。まあ、スナップ撮影としては、周りが近所のオジサンがカメラを構えているくらいの認識でいてくれるのでストロボを焚いたりしても「どうぞどうぞ」という雰囲気がある。やはり認知されるというのは大きい。他の土地ではやはり一歩引いてしまうのがフツーである。もっとも私はいつもいつもこうした祭りを追いかけているわけではないので、この撮影はほんの気まぐれである。気まぐれで済まないのは、やはりどんど焼きくらい、自分の家で団子作って持っていくべきである。知り合いに「どうぞ」と勧められるのはかなり情けないものがある。ボーズの立場も少しは考えて、来年は団子を作って参戦したい行事である。
★予告どおり
1/12。雨が降っても行こうと思っていた東京散歩。あつらえ向きに晴れ時々曇りだった。散歩にはちょうどいい天気だった。テーマは街のスナップ。ポイントは気になった場所一箇所、あとは歩き慣れたコースである。気になった場所とは、板橋区の大谷口という地区、以前NHKの防災スペシャルで、この地域は非常に入り組んでいて防災上いろいろと課題のある地域である、等々考察がなされていたので行ってみようと思った。別段、名所があるわけでなし、隣接の行政区もその地域と町並みはたいして変わらない様相だったが、確かに道は細いし、曲がるところはクランク状で見通しがきかないし、道が平坦でなかったらバテるところだった。一時間ちょっとグルグルと何を撮るでもなしに歩き回ったところで気が済んだので、次の目的地に行くことに決めた。まあ、感想としては「住宅地」以外の何物でもない場所だった。最寄の駅(利用した駅)は東武東上線の大山駅。駅前から伸びるアーケード街の「大山ハッピーロード」というのが私の住んでいるところではあまり見ないタイプの商店街だったのでちょっと新鮮だった。そして次である。
次は京島。ここはまた下町を絵に描いたような(描いたことはないが・・・)地域で、商店街を核に入り組んだ路地や長屋のようになった建物が郷愁(書くだけなら簡単な表現)を感じさせる。そして猫も多い。前来た時は夕方だったが、真昼でもなかなかよい。この日はスナップ一本で身軽に撮ろうと決意(本当に家を出るまで三脚をどうしようか、とことん迷った末の選択だった)したので自分でも驚くほどフットワークが軽い。電車を降りた時などは「忘れた!」と何度思ったことか。そんな感じなので京島では猫を絡めたスナップを撮ったことでちょっとエンジンがかかってきたかなー、と言う感触を得た。
京島からはとにかく地図上で見た浅草を目指して歩く。これが結構遠かった。バスを使って行けば良かった。しかし、今減量中の私としてはこれくらいの運動はしたほうがいい。なるべく大通りから一歩入った路地を辿りながら浅草を目指した。収穫はほとんどなかったが・・・。
浅草はいい。この日は成人式である。まあ、午前中から(というか1日中だろうか)振袖さんを撮影している御仁が本堂前にぶらぶらしている。私もその数分後にはその一員になってしまうのだが、数枚は他人に便乗したものの、今回は積極的に関わったので第一に「撮影の許可」をもらうことが多かった。読者(こんなの読んでいる人がいたら教えてください)諸氏は察することができるだろうが、ここでは書かない。秘密である(笑)。私も振袖さんの容姿は失礼ながら撮影の基準にするが、大きな人は避ける傾向にある。それは好みなのでそれ以上のものではない。あと親連れもなるべく避ける。ベストなのは友だち連れである。カメラつきケータイの普及でそういうシーンを狙っている御仁が多かったが、私は違う(爆)、その逆だ。シチュエーションとしては新しくないが、「画」としては悪くない。はっきり私はここにいた諸氏の中ではかなり遊んでいた方だと思う。やっぱり撮っている人が「しまった!」という顔をするのを見るのは楽しい。根がひねくれているのもこういう場所では少しは役にたとうというものだ。
そのあとは浅草公会堂前でまだたむろしている新成人のスナップを撮る。ここでもカメラマン諸氏(私もそうだが・・・)が多くいた。その場で撮るよりも三々五々した連中を撮る方が自然だと思っているが、場所の選定はやはり微妙なところである。声かけて撮れる開放的なエリアというのは存在するわけで、それがいきなり交差点で声をかけると(別にかけてもいいが、私はできないだけの話)、怪しいカメラマンだったりする。そういう意味で浅草寺から公会堂あたりのエリアは成人式撮影初心者の私にとってはとても気持ちよく撮れる所である。まあひとつの「マイブランド」だったりする。この点では地元で撮る気にはなれないなー。
舟和の芋ようかんが売り切れだという悲報を店頭で聞いて、悲しい気持ちで両国へ。1月場所開催中ということもあって見事なまでの閑散ぶり。また悲しくなって人形町まで歩く。人形町の商店街で漬物と和菓子を買う。これらはもちろん試食する。私の味覚など怪しいものだが、蛍子、ボーズ、ボンズをほったらかしにしての東京散歩である。それくらいはしなければなるまい。そんなことをしている間に水天宮に到着。「安産の神様」ということなので一瞥して次の予定地へ。
足も疲れてきたので、地下鉄で銀座に向かう。小腹も空いたので、木村屋銀座本店(結局はブランドに弱いのだ・・・)でアンパンをひとつ買ってそれをおやつとした。時間帯からしても適当だったろう。銀座も見事なまでに振袖さんはいなかった。まあ、それもそうかな、と自分なりに納得してぶらり程度の散歩をしてここに来たら必ず寄る、富士フォトサロンへと行く。まあ、冷やかし程度に覗こう(何様だ!)と思っていたのだが、何と(行くと決めているならギャラリーの予定ぐらい把握しとけよ・・・)「白い峰」のグループ展が行われていた。そして受付の一角にはあの白旗史郎大先生が鎮座しているではないか。見ると写真集購入者にはサインしているようだ。ならば私もと財布を見ると、悲しいかな先立つものがない。よってご尊顔を拝するだけにとどまった。しかし、先生ほどの山岳写真家となるといい歳なんだろうが、ちょっとやそっとじゃ倒れないような精悍な印象を受けるのはなぜだろう。これは竹内先生にお会いする度に思う印象と同じである。風景写真家とは日ごろの健康管理も大事だが、フィールドに出ればいやが上にも自然の洗礼を受けて「丈夫」になるものらしい・・・。と勝手な解釈を加えてみた。ともかく、このグループ展を見た率直な感想は、わりと知られたところ(国内)で撮られているなー、ということと、この展示なら35ミリも結構いけるなー、とまたまた勝手に感じてしまった。
と、いうわけで雑記帳なので、とりとめもなく書いたところで。この日の内容はおしまいということにする。
★また
1/14。今日はわけあって早退した。はからずも小田原地区はこの日がどんど焼きだったので、その途中立ち寄ったところでスナップを撮った。やはりこういう「どこでもやっている」祭りはそんなに「気合い」が入っている感じがしないので気楽に撮れる。そんなわけで今年はのべ2日にわたってこの祭りを撮ることができた。
★業を煮やす
1/15。ついに400ミリのレンズを持ち出して出勤だ。当然仕事でこんなもの使うわけがなく、通勤時に使うためである。何日たってもあの白鷺軍団は私に対しての警戒感は解かないようなので、私の方から仕掛けることにした。
しかし・・・、結果はどんなに400ミリを振り回しても、このところ高倍率ズームにすっかり慣れきった私には手に余るレンズになってしまった感がある。まあ、腕が鈍ったというわけでもなく、この辺が私の実力なのだろう。三脚なしにこのレンズはやはり難しい。相変わらず鷺は警戒しまくって逃げ回っているし・・・。
こうなったら三脚を持ち出して通勤か・・・。そうなったら、職場での見られる目はかなり冷たいものになるだろう(笑)
★逃がした雲は長い
1/18。二日にわたって雪が秦野でも降った。昨日はほんとに寒くて一日中雪がちらついていたので家族全員で家の中で過ごした。そして今日は天気は良かったので外を見ると案の定、丹沢表尾根は真っ白になっていた。きっと登りはじめから積雪で大変だろうという感じのつもりかたなのでは、と思った。
それはともかく、この2日間で今年の撮影計画を立てた。言うなれば「山登り」計画なのだが、長野行きあり、群馬行きありと今年も多方面に進出する予定である。あとは天候と予算(絶望的)次第であるが・・・。
午後、ボーズ、ボンズと外に出て遊んでいたら、「これぞヒコーキ雲」という雲がたなびいた。長さ、鋭さともに素晴らしいものだったが、手元にカメラはなく、指をくわえて眺めるのみだった。そして、家にカメラをとりに行ってからは、なしのつぶて・・・。得てしてこういうものである。よって冒頭のタイトルになったわけである。非常に残念だ。
★霜撮影&依頼
1/20。このところ朝が寒い。通勤時に通る小さな川沿いには、本当に寒い日には霜の華が咲いたりする。ここ数日はそんな光景をズームのマクロ域で撮っていたのだが、また業を煮やしてマクロレンズを投入した。そうしたら冷え込みがなくなってそうした霜の光景もイマイチになってしまった。鷺の件、こないだのヒコーキ雲の件、そして今回の霜の件とピークを逃して後手ばかり踏んでいる・・・。これはちょっと悲しい。
今日は雑誌発売日。凹むというより、まあそんなものかという感じ。やはり掲載される作品はレベルが高いなー、と納得させられるものが多かった。最近はスナップ系の最新作を時を待たずして現像に出しているので来月は「最新作攻勢」でいこうと思う。といっても4月発売の雑誌になるので、そのへんのタイムラグはいかんともしがたいのだが。
そんな落胆とは別に某雑誌社から作品提供の依頼があった。コンテストではないのだが、それはそれで作品選びには慎重になる。ここ1週間は考えたいところである。生意気にも締め切りを意識してちょっとした「作家」気取りではある。そんなこともあったので落選街道をひた走った今月だったが機嫌が悪くなる(笑)こともなかった。
★パキーン!!
1/21。昨日の今日である。今日は朗報だ。風呂に入っている時にさる雑誌社から電話が来た。湯冷め覚悟で応対したが、何でも白旗先生審査のコンテストで「賞」をとったとのこと。当然「山」関係のコンテストだ。これはとても衝撃的だった。要綱を改めて見ると「副賞」つきではないか。何だろうなー、と今から楽しみである。そんなことはともかく、電話での簡単な取材に応じて、また顔写真を提供することになった。よってまた小僧の写真が3月発売の雑誌に載ることになる。「ああ、こいつか」(と思われるほど知られてはいないと思うが)とそんな顔見たくないと思われる向きには気の毒である。まあ、容姿にはほとほと自信というべきものなどない。
しかし、山登りの励みにはなる。先日山岳雑誌の年間賞の副賞も届いたし、趣味関係のものがそうした「報酬」で手に入れられるというのは実に合理的である。嬉しいできごとであった。
★アイゼン
1/24。写真とは直接関係ないが、山の店に新しいアイゼンを買いに行った。重登山靴に対応するものである。これは一体何を意味するのか・・・。乞うご期待。2月に試着して登れる山を現在物色中である。
★知りたい
1/28。1月中に「発表」があるという某市の観光写真コンテストの結果が来た。要綱にある「展示期間」一週間前だったのでもはや落選は確定的だったのだが、その通知にある数字を見て唸ってしまった。応募総数300点弱。これはまあいい、私は2点応募した。そして愕然としたのは応募人数は70名弱、そして最高賞から佳作までの人数が30名程度というこの比率に打ちのめされた。私としては「観光写真」(だいたいがこの範疇をつかみきれないのが苦しいところでもあるのだが・・・)など「これは」という写真を出せば関係なく評価されると思っている性質なので、それなりの写真を出したつもりだった。その結果がこれである。どうも解せない。文句ばかり言っても仕様がないので、それなら展示会に足を運べばいいのだが、そんな傾向知ったところでどうにもならないと嘯いてみたりする。
正直なところ地方区のコンテストでも何らかの評価が欲しいと思っている私にとってみれば考えさせられる結果だった。
★ゴールド
1/30。このところ掲載が遠ざかっている隔月誌にほぼ1年ぶりに掲載された。これも久々に本屋でガッツポーズをしたくなるような結果だった。1月の最後を締めくくるには最高の結果といっていい。写真は紅葉のものでこれは甲斐駒ケ岳で撮ったもの。自分でも気に入っていたのでどこかで日の目を見ないかなと思っていたものだっただけにとても嬉しかった。改めて山関係写真は調子がいい。掲載されるたびに版権は出版社のものになってしまうが、それはそれ、雑誌というメディアを使用しての作品発表自体が「趣味」のひとつなのだからこれも仕方のないことである。賞金も出たので、またフイルムの現像費や遠征の足しに使わせてもらおうと思う。
うーん、来月は忙しくなるので撮影は1日だけかなと思ったりするが、天気と相談の上、よりよい日を選択したいと思っている。
撮影雑記帳2004年1月編 おしまい
|
|