撮影雑記帳 2003年4月分

 

★さくらさくら

4/6。今日は桜の撮影をした。と言ってもちょこちょこと通勤途中とか撮ってはいたのだが、「撮ろう」と思ったのは今日だった。しかしまた、だからと言って遠征または名所に出向いたわけでもない。結局近所で撮った。今年は今までとはちょっと違った桜の写真を撮ろうと考えていた。桜そのもののパターンは飽きたのでスナップ的な桜を意識して撮った。

今回もダブルヘッダー。日のあるうちは近所の公園と小学校で撮っていた。天気も良かったのでまあまあの写真になったと思っている。スナップ写真というのは使い勝手がいいので各方面に応募してみようと思う。

そして、夜。これまた去年と同様の運動公園まで出かけた。去年と違うところはクルマを運転するようになったのでそれを使っての撮影だった。花見客はそれなりにいて夜景と絡めていい雰囲気で撮れた。ほとんどがバルブ撮影なので一回の撮影に時間はかかるが、この前間違えて電池を余分に買ったのでそのへんの心配はない。この夜の撮影で残念だったのはいつも通勤途中に電車から見えていた桜を撮ろうとクルマを駆ったのであるが夜の道は不案内で細い道路に入り込めなかった…。やはり昼にロケハンをしておくべきだったと思った。まあ、来年も咲くだろうからここに書き留めることで再チャレンジとしよう。運動公園のロケーションがいい理由は駐車場が広いということに尽きる(笑)。その辺の運転技術についてはまだ一抹の不安がある。早くバックでクルマを突っ込めるように練習しよう。

★菜の花

4/7。職場の近所に川が流れていて上流から種が運ばれて育ったのか菜の花がきれいに咲いている。枯れた葦の合間に咲いているという感じだが土手を歩いているとなかなか見ごたえがある。千葉県の川でそんな風景が人を集めているという話を何かのニュースで見たが、それほどと言わないまでも春らしい景色が広がっている。そんな写真を昼休みにぶらぶらと散歩しながら撮っているが、本当の目的はその川原に芽吹いている柳の木を何とか作品にしようと考えている。新緑の怪しいまでの緑は芽吹く時期が一番すばらしいのではと個人的には思う。これは晴れていないと私のイメージではいかんともしがたいのでこの日の朝と昼に押さえるしかなかった。毎日撮れるわけではないのでもう4、5日もするとまた状況が違ってしまう。それだけ芽吹きの時期は微妙でもあり変化が早いので桜の全盛と同じく期を逸することが多い。

まあ、忙しい時期なのだが、ちょこまかとそんな写真を撮っている。

★チューリップ

4/13。去年も書いたと思うのだが、近所にチューリップをたくさん植えているちょっと変わった(?)お寺がある。しかし、継続は力なりと言うように、今年は朝日新聞や小田急の冊子にも取り上げられ、市の観光協会も後援する始末(??)、それなりの賑わいになることは予想できた。13日が「チューリップ祭り」なる催しがあるというので今年は一応カメラ持って、ボーズとボンズを連れていった。目当てはチューリップではあるのだが、本当はそうではない。花を撮るのであれば子供ははっきり言って邪魔である。子供を連れていって功を奏するのはそのイベントに参加している「チューリップ娘」の方々である。要はオランダの民族衣装のような服を着たオネーサンなのだが、そのへんのスナップを撮ることを主にしていた。しかし、人ごみの中、ボーズたちが何もなしに耐えられるわけもなく、何かを食べさせていなければ間が持たない…。そんなことをしていて撮影のタイミングなどははっきり言って逸してしまった。確かにボンズのウケは良かったのだが、何しろぷ遠慮にオネーサンに「何かくれ」とばかり寄っていくので親としては気が気でない。そういう遠慮をしていて残念ながら狙ったものは撮れなかったという不甲斐なさである。ボンズの効力もあと一年といったところだろう、来年こそは愛想のひとつも覚えさせて「いい写真」を撮らせてもらおう。まったくさもしい考えを持った親ではある。

夕方はボーズと市のはずれまでドライブして夕暮れ時の桜を撮っていた。が、これもクルマなどという大荷物を運転していてここぞという時には止めるスペースがなく、思ったほどの機動力が生かせなかった…。これは駐停車のテクニックが今後はより必要と感じた次第である。なかなか難しい課題である。

★おお!やった!!

4/18。今週も散発的に撮っていたが、その話ではない。掲載誌の話。

仕事から帰るとポストに雑誌が入っていた。さる出版社に写真を提供したのでその雑誌かなと思ったが、実は違っていて日ごろから力を入れていた応募誌に写真が掲載されていた。扱いもそれなりに大きく、しかも風景写真部門だったのでとても嬉しかった。このところ風景写真は山歩きをした時に撮った最新作の部類が掲載されているのでこれもそのひとつであった。他部門では私の名前を引き合いに出して「もっと研究せよ」と激励した先生がいたが、その部門では今後はより考えた作品を提出する必要があろう、今までと同じというわけにはいかない…。ところで、前述の「写真を提供した雑誌」も23日に発売される予定らしい。よく見ると表紙の一部に私の写真を使っているようである。これでその雑誌に1枚以上は私の写真を使ってもらえていることが確定した。せめて3枚くらいは載ってほしいな、と思う。HPの写真も久しく更新していないので「スーパーエディション」の頭数が増えることは大歓迎である。今月も掲載紙が3誌になって今までにない賑わいだ。どこまで続くか自分のことながら楽しみである。

★八重桜

4/19。午前中、ボーズとボンズを連れて県西部をドライブした。妻を自動車学校に送りに行ったついでだったのだが、南足柄とか山北とかそんなところを走っていた。常に見えていた笠雲の富士山、「よし、チャンスがあれば撮るぞ」と思っていたもののやはり車である以上大胆に止めることができずに眺めて走るのみにとどまった。まあ、雲の形だけでメリハリがなかったので別に惜しくはなかったが(負け惜しみ…)。

それよりも午後だ。ボーズが散歩に連れていけとうるさかったので、近所を散歩した。私は秦野市の西部に住んでいるが、この地域は実は全国的にも八重桜の産地として有名なところ(らしい)で今がその盛りである。この八重桜は農家の作物で、花を摘んで出荷するところが他の桜と違うところで、そこここにある立派な桜にははしごがかけられて日のあるうちを通して摘み取り作業が行われている。不思議と今まで撮らなかった被写体だったが、今回は撮ってみようと思った。そんなわけでボーズと一緒に散歩がてら写真を撮っていた。こんな言い方は何だが、私がひとりでうろうろするよりも、ボーズがいた方が撮られる側も警戒はしていないようだった。実に役立つ存在だった。こないだのチューリップ同様、このへんが実に打算的な親であるとつくづく思う。もう少し何とかならないかと自分でも思う。

八重桜そのものの写真より、やはり「八重桜の産地」を意識して撮った人絡みのスナップが多かった。しかし、これらの写真を撮っている時に偶然発見したのだが、イチョウ林なるものを見つけて、これもたまたまその芽吹きの様子が実に良かったので、後半はむしろそちらの撮影に気合を入れていた。これがまた実に妖しい感じで、去年雲取山で落葉松の芽吹きを見た時に感じたことと同じもの感じた。これは作品になると思う。

そうして、実にいい雰囲気の夕暮れで、絶対に何かある、と感じて残り少ないフイルムを大事に使っていたのだが、飛行機雲を見た瞬間、一気に撮ってしまった。そこまで撮るつもりではなかったが、最後までいってしまったのだった。そういう時こそ、何かがある、と警戒したのだが、案の定、東の地平におっ立つようにしている虹を見つけてしまった…。日暮れも間近い感じだったので長くはなかったと思うが、フイルムのない私にしてみれば見たくなかった現象だった。タイトルは「虹柱」。逃がした魚はでかい・・・。本当に惜しい被写体だった。今度から、何かありそうだ、と思ったときには絶対にフイルム1本は残しておこうと決めた私だった。

いやいや見事な虹だった。見なかったことにしたい虹だった。

★うむ

4/20。掲載の決まっていた雑誌の発売日。竹内先生の選評はやはり数多くの写真を撮っておられる、または見ておられる方のものだなーとつくづく感じ入ったものだった。やはり自然現象のどこが目に止まるものなのかを的確に見ぬいていた。フィルターワークとかでは安易に加工できそうな写真ではあるのだが、それがオリジナルの現象であることを評していた点がさすが一流のプロと尊敬するところである。

★ぶるぶる

4/23。作品提供を依頼されていた雑誌の発売日。載っていたのは2枚だった。思ったより少ないな、と感じたのが第一印象だったのだが、今までアマチュアの作品を大盤振る舞いで載せていた方針とは一線を画してプロの先生方の作例をふんだんに盛り込んでいたのが見返してみての今までとは違った傾向だった。私の写真は海と森の写真でこれらの2枚は日の目を見なかったものだっただけに嬉しい掲載だった。しかも前述の竹内先生ほか一線の風景写真家の先生と同じページで作品が載っているのを見ると、タイトルの如くぶるぶると震えが起こってくる。ああ、こういう形で認められると実に写真をやっていてよかったなー、と思う。同じ出版社から6月に発売されるムック版も相応の作品を提供しているのでどのような写真を掲載してくれるのか楽しみである。今回がこんな感じなので2枚載ればいいと思っている。

★機動力

4/27。今日は午前・午後にわたってクルマを乗り回していた。午前はボーズ、ボンズを乗せて市内の公園を巡っていた。あとは近隣の幹線道路を走り回って道を覚えていた。撮った写真は市の東部にある「ふれあい公園」でのスナップ。レンゲがとてもきれいに咲いているところがあったので普段はボーズ、ボンズはリバーサルで撮ることはあまりないが、行きがかり上今回は撮ってみた。天候がうす曇だったのが今一つだったような感じだが、スナップならいいか、という出来でもあった。

午後はクルマの定期検査のあと、寄という近隣のスポットにボーズと出かけた。これがまた地図上では近隣なのだが、神奈川にしては山深い一種秘境めいた場所である。山道を走って何でこんなところに人が住んでいるのか、という感じで一昔前なら「隠れ里」と言われても「なるほど」と納得してしまいそうな場所なのだ。ここを訪れたのは以前バスで来て以来なので5年以上は経っている。実に近くて遠いところではあった…。今回は2時間程度しかいなかったが、中津川を挟む集落の上には茶畑などもあり、山間のその様子は本川根地方の茶畑を彷彿させるかのようなたたずまいだった。「おお、ここでもこういう写真が撮れるのだ」と感心した次第である。天気も午前中より日も強くなっていたので新緑の写真も押さえることができた。

クルマあってこその機動力。任意の時間に移動できる(できればの話だが…)この手段はやはり戦力になる、と実感した日だった。

★みどりの日

4/29。新緑の撮影に山梨県は雁ヶ腹摺山という山に登ってきた。この手の説明は「山行記」に譲るのが常であるのでここにはあまり記さないが、山登りそのものの期間が今回は1ヶ月半も前回から経っていたので、正直今回の山の選択はちょっときついかな、と思ったが、やはりきつかった。しかし、「目に青葉」という言葉があるように新緑の素晴らしさは下界の比ではなく、緑にもいろいろあるのだと昨年の雲取山での撮影以上の収穫は感じている。標高1000メートル付近ではまだまだ桜が咲き誇っていた。山自体は富士山の展望スポットではあったのだが、存在は認めることはできても撮るにはおよばなかった。それゆえに新緑の撮影に集中できたのだと思う。

目や直結する脳にはいいリフレッシュになったが、正直体はがたがたである。クルマクルマでもういい加減トレーニングをしていかないと夏のアルプス計画を実行することができないので、ぼちぼちはじめることにしよう…。

それにしても山の新緑は本当に妖しいくらいの色だった。

 

 

 

 

 

 

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