撮影雑記帳 2003年−2月分

 

★打ちのめされ…

2月初頭、二つのコンテストに落選。まあ、いつものこと、地元のコンテストは私がコンテストの趣旨を無視して出しているのでこれは当然。質は悪くないと思っているので落とされても痒くもないものだった。問題はもう一つの全国区だった。これは打ちのめされた…。さるカメラメーカーのコンテストだったのだが、グランプリをはじめ各入賞作品の質の高さに目を見張った。ここ数年を見ても一番敷居が高いと感じた作品群だった。撮影地ならびにその被写体を見てもこれは撮影者のオリジナリティーをはじめ発想、テクニックとも今の自分では及びもつかないものだった。そういうコンテストにこそ最終予選レベルでいたかったが自分の位置さえつかめないくらい高いハードルだと感じた…。凄かったなー、と思う。

意味のある写真を撮っているつもりなんだけどなー、という安っぽい感覚を打ち砕くようなコンテストの結果であった。うーん、世間は広い。

★二月の撮影

2/9。伊豆は達磨山という山に登ってきた。ネットの天気予報を見て、出撃したがこれで正解。写真を撮るにはまあまあの天気だった。詳しくは山行記に書くが、日頃の運動不足を解消するにはいい1日だった。撮ったものは山稜線からの富士山。もっといい雲がかかるかな、と思っていたが半分以上は快晴状態でちょっと間の抜けた写真になった。まあ、美しさについては言うべくもないことである。あとは適当にスナップを撮ったりしたが、沼津市民の森の「大杉」という天然記念物はとても印象に残った。最後の最後で見たポイントだったが、天城の太郎杉より迫力を感じた。なかなか素晴らしい巨木だった。写真も撮ったがこのへんの迫力を撮る、というのがなかなか難しい。きっとなんでもない写真になってしまっているだろうというのが悲しいところだが、そういうところがまだまだだと思う…。終点の木負という集落の雰囲気は良かった。伊豆半島も北端なのだが、晴れている日はその暖かで穏やかなイメージがピッタリの海とみかん畑の多いところだった。前に沼津から大瀬崎まで行った時には通過点だったが今回は立ち寄ったことでその良さを知ることができた。都合、フイルム6本撮影。半日歩いた割りには少ない本数だった。

★鬼の霍乱

2/10。午後突然気分が悪くなり職場で熱を測ったら38度にも迫る勢いだった…。こんなことは珍しい。妻に言ったら体調悪い時は山登りはやめなさい、などと言われた。決して体調が悪い時に登ったわけではないのだが…。ちょっと情けなくなった。

★復活

2/11。休日、昨日の熱は一晩寝ていて治った。一体なんだったのだろう…。情けないことこの上ない。健康管理には気をつけよう、と思った1日だった。

しかし、このごろ地元ではどうも写真が撮れない…。天気の間の悪さもあるのだろうが、どかく「どうも」という感じなのである。天気ばかりに頼っていてはいけないとは思うのだが、私にとってはそれでも「天気」は最重要条件なので何ともしがたい。とにかく普段から撮りたいと思っている人間にとってはどうも冴えない毎日ではある。

★禍福はあざなえる縄の如し

2/20。写真誌発売日。たいていのものはこの日までに落選は知っていたので予選でどの程度生き残ったかの確認作業である。それは1誌3部門最終予選まで生き残ったものの掲載はなし…。正直凹んだ。あとはA誌に2次予選まで残っていた。あとは何と言うことか討ち死にである。結果については雑誌の選者によるものが大きい。ただ、トップになる写真はそれだけのものはあるなー、というのは今回も感じたことである。やられた!と思うものも何点かあったが、まあたいていは納得できる作品だった。

そうして、掲載されていれば出版社から送ってくるその雑誌を購入して、職場帰りの電車の中でパラパラと見ていたら、何と年に一度のモニタープレゼントに私の名前が載っていた。思わず声を上げそうになった。モノはカーボン製の三脚、今まで高嶺の花で憧れ続けたものだった。これはパワーになる。いつもヨドバシなどに行くたびに「軽いなー」と片手で持っていたものである。堅牢な上に軽い、これは山に登ったり、1日街を歩き回ってもエネルギーの消耗度の違いは明らかである。早く送ってこないかなー、と思う。

今回の雑誌発売日はそんな破格のプレゼントがあったので落選云々の愚痴はない。

★さくらさくら

2/23。この二日間は休みだというのに天気は冴えなかった。ニョーボは自動車学校に通い始めたのでほとんど家でボーズ・ボンズの子守りだった。しかし、この日は撮影に出た。場所は隣町の「桜祭り」である。この時期に桜というが、咲くのである。関東地方ではもう御馴染みになりつつある「河津桜」がその会場に植わっているのである。日も暮れた6時過ぎに家を出て、7時頃から8時過ぎまで撮っていた。この桜は私の好みの色でピンクの度合いが多く、遠目から見てもピンクである。桃のようにどぎつくないところが好みなのである。数年前に河津にも撮りに行ったことがあるが、もはやイベントとして成功はしているものの撮影としては最低の環境になってしまった。馴染みの写真店のオヤジさんがそんなことを言っていた。さもありなんと思う…。さて、行った桜祭りだが、こんなに多くの樹を植えていたのか、と正直驚いた。これなら客は満足するだろう。咲き具合は3分から5分咲きといった感じだったが、梅とは違い桜は少しでも映えるのである。まあ、ライトアップされたものを撮ったわけだが、霧雨が降るあまりいい条件ではない中、それなりの人が見に来ていた。日中はもっと大勢来ることは火を見るより明らかなので、イベントとしてはこれもまた成功している方であろう。あとは河津のようにならないことを望む…。

ともかく、写真の出来は「撮った」という感じのもの。河津桜は人を呼べる桜だなー、と改めて感じた日であった。

★来た!

2/28。今日帰宅したら宅配便が届いていた。先日雑誌のモニターで当たった三脚が来たのだ。早速、箱を開けて持ってみる。

「軽い!!」何度となくカメラ屋で持ってみた感触と違うことはなかった。やはりカーボン製の三脚は軽い。大きさも良い。ポールを立てなくても私の身長まで迫ろうという高さである。今まで山に持っていったチェイサーは私が普通に立って見るアイレベルまで持ってくるのが正直大変だったのでこれは大きい。しかし、軽さは平地、山を問わず戦力である。最初はストーンバッグを取り付けなければ安定しないのかと思っていたが、何とセンターポールの下にヒートンの取り付け口があってそれに荷物を引っ掛けて安定させることが出来るのだ。よく考えられた方法だと感心する。ともかく、今度からの撮影にはお供してもらうことになるのは必定。他の三脚はお休みである。何でもこのモニター使用者のレポートが5月上旬ということなのでそれまでにこの「軽さ」が利点を生むような場所へ撮影に行こうと思う。

まあ、多分山登りのお供ということにはなるだろう。

 

撮影雑記帳・2月分・おしまい

 

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