長九郎山
(静岡県:996m)
2005,2,26
Izu Project
第1部:朝日&花見
午前2時半、秦野発。小田原に出てからひたすら伊豆半島の南を目指すべく海岸線の道路を南下。午前4時過ぎに下田の白浜付近に到着。クルマの中で1時間ほど仮眠をとる。そして海岸線まで降りて、朝日の撮影開始。
撮影ポイントはいくつか候補を上げたが、いつも夏に遊びに来る磯辺に決めた。外浦と弓ヶ浜あたりも魅力的だったが、とりあえず見慣れた場所で撮ろうと日の出前から黎明を撮っていた。
太陽の出る位置やこの岩場と絡めたいなどという撮影場所についても別段無理なく移動することができた。欲を言えばもう少し色がほしかった。
日が昇ったら、即移動。この日は長九郎山に登る前に、もう一つ撮りたいものがあった。それはもちろん、まだ日が低いうちに撮りたかったので、下田を抜けてさらに南下、南伊豆町に向かった。
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それは、「みなみの桜」と呼ばれている下賀茂温泉、青野河畔の「河津桜」が目的だった。
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早咲きの「河津桜」 |
色がピンクっぽいのが売り、そして好み |
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私が撮ったのは下流の方でした。 |
春の風景としてはいい線でしょう。 |
「河津桜」の本家は、やはり河津なのだが、あそこはクルマで行くと大変なことと、さらに人が多く出るので、撮りに行く魅力は数年前からなくなっていた。要はこの種の桜を落ち着いて撮れる場所があれば行きたいと思っていた。この「みなみ桜」も宣伝はしているので人は出るのだろうが、今回の立ち寄った時間帯は7時過ぎから小一時間程度だったのでほとんど人は出ていなかった。道路も空いていたし、この後、下田経由で長九郎山の登山口に向かったわけだが、観光渋滞にはまだ遭わなかった。
まあ、いつまでも撮っているわけにもいかなかったので、キリよく撤収した。
第2部:長九郎山登山
この山は松崎町にある。と、言っても大沢温泉のさらに奥の池代という集落から登る。ものの本に駐車場のことは書いてあったのだが、そこにたどり着く前に適当な場所があったのでクルマを止めてしまった。今思えば、工事用車両の駐車場だったのかもしれなかった・・・。それに、大沢温泉からの道は狭い場所がいつかあり、ちょっと「いやだなー」という感じがした。特に、3ナンバーのクルマとすれ違う時は生きた心地がしなかった。
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なまこ壁の蔵、池代集落で。 |
登山口の案内板。 |
ちょっと登ったところで咲いていた梅 |
9時10分に駐車場出発。登山道と林道が絡み合うようにして頂上へと向かっている。
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伊豆の特徴的景観、ワサビ田 |
長九郎山方面をのぞむ |
こういう林道は楽だ |
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林道から池代方面 |
持越川の源流 |
いい被写体になりました |
今回の登山は中くらいのザックに軽登山靴なのでいつもよりペースは速い。
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沢の水はとても澄んでいた |
「人工林コース」という名のコース |
空は青く、ペースも快調 |
あと何年も変わらないであろう景観 |
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頂上付近はブナもある |
ヒメシャラの林を行く |
こんな石仏もありました |
こういう樹には目を奪われる |
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かくして、11時20分に頂上到着。実に静かな登山で、結局山を降りるまで4つの団体しか会わなかった。
以下は、頂上(立派な展望台がある)からの景観
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うっ!レンズにほこりが・・・ |
南伊豆方面 |
松崎方面 |
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雪が見られるのは西伊豆山稜線 |
天城方面。雲が多くなってきた。 |
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天気が今ひとつになってきたので、大沢方面(見晴らしのいい場所があるらしい)の下山やめて
大沢と池代の分岐点で池代方面へと歩を進めた。
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頂上付近のアマギシャクナゲ |
池代付近のワサビの花 |
こんな写真も結構撮りました。 |
そうして午後2時には駐車場に到着した。
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第3部:西伊豆海岸線
太陽に向かって撮る。これが風景写真の基本だと思っている私なので、下山後は西伊豆の海岸線をかっ飛ばして行くことになる。
大沢温泉の入り口にある「道の駅:花の三聖園」。時節柄「花」はそれほど植わっていなかったが、写真のような建物の文化財がいくつか移築してあった。その中は史料館になっているらしい。私は、トイレと土産が目的だったので、さっさと売店に行く。
松崎に来たら、土産には特産の「桜葉」を使用している食べ物を買うことにしている。前に「桜葉そば」というなかなか香りのいいそばを食べて気に入っているので今回もそれを買った。あとはボーズたちに例によっての「桜葉入りのまんじゅう」を買えば一丁上がりである。
2月下旬ともなれば、日の入りは午後5時は過ぎるので、まだまだ撮れる、と松崎を通過して、伊豆半島の北上を始めた。
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松崎を出て、仁科という場所で広い砂浜と煌めく海が撮りたくなったので小休止。
デジタルカメラではお手軽に撮っているのでこんな感じだが、アナログ機ではもう少し露出など工夫して撮っているつもりだ。
おりしも犬を連れて砂浜を散歩する人がいたり、兄弟で海に向かって石を投げていたりと、私のためにやっているのではないかというスナップしたくなるような情景もその場にはあった。
ここは、臨機応変に対応した場所だったが、次の場所は計画に入れている場所である。
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安良里漁港
この港は以前、西伊豆海岸を歩いて移動した時に気に入った場所である。湾が深く、巾着のようになっていてなかなか風情のあるところだった。それで今回も来たというわけである。午後ののんびりした時間帯であり、集落も大きくないのでスナップを撮るには手頃な場所である。ぐるっと回って30分といったところか。あれこれと撮って次の場所へと向かった。
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これが安良里漁港 |
駄菓子屋にぶら下がっていた剥製(?) |
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伊豆の海はずそばまで山が迫っている |
フツーの家にもぶら下がっていた剥製(?) |
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お次は
黄金崎
安良里を出てほどなく、この岬に到着。ここに立ち寄るのは初めてである。富士山が見えれば、夕日に照らされた「黄金色」の岩盤といい感じで写真が撮れるところだということは知っている。国道から左折して短いトンネルをくぐると駐車場である。「公園」として整備されていて、奥石廊崎、堂ヶ島と並んで西伊豆地域の「富士箱根伊豆国立公園」を代表する場所でもある。
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| これが「黄金崎」とバスツアーのガイドさんが言っていた。なるほど東伊豆では見られない色の岩盤である。 | この岩が富士山といい組み合わせで撮られるモデル岩(?)である。この日は富士山は見えなかった。 | 私が力を入れて撮ったのはこのカット。雲がいい感じで太陽の光を遮っていてドラマチックな光景になっていた。 |
ここでは小一時間、その「光景」を撮るために粘っていた。
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戸田に移動中、黄金崎の光景より鮮烈なものに出会ったので、ちょっと広い道で路上駐車。
ここで撮ったカットも気に入っている。
(それにしてもデジカメのレンズの汚れが・・・。)
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最後は
戸田
そろそろ日が沈もうかという時に戸田付近を北上していた。連休だというのにクルマの数も多くなく、上り線も空いているので渋滞とは無縁の移動だった。海岸線の海に迫る山々は日の光に輝いてとても美しく見える。そんな展望地と戸田漁港で暮れゆく西伊豆を撮って撮影は終了した。
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偏光フィルターを使えばもっとドラマチック |
清水港から航行してきたフェリー |
戸田港で日没の撮影
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戸田港を抱えるように延びる砂嘴の向こうに沈む夕日。雲が多い割に日没後に染まることはなかった(残念) |
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暮れなずむ戸田漁港
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第4部:緊急事態:R246大渋滞!!
1日の予定が終わり、大瀬崎経由で沼津に進入した私だったが、これから東名に乗ろうかという時に「沼津ー大井松田通行止め」の表示を見た。その時は「ついてないな」と裾野までR246と並行する県道を進んだが、そのうちになぜそうなっているのか見当がついてきた。御殿場方面から来るクルマの屋根に雪がびっしり積もっていたのである。そして午後5時半の時点で、天気は雨から雪に変わっていた。沼津から御殿場までは標高差が500メートル近くあるので天気が変わっているのでなく、裾野以東はずっと雪だったことも周囲の状況から容易に推察できた。
そして、裾野インター前でR246に合流。しばらく進んで午後6時前、完全な渋滞となった。
これは一体どういうことなのか・・・。普段カーステレオでラジオなど聴かない私だったが、事の重大さに動揺しながら何はともあれNHKラジオの天気予報を聴こうとチューニングした。
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停車時間がとにかく長いのでそんな様子をデジカメで撮りました。感度は1600。そういう機能はほんとに記録として残すのには便利。 |
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やっと午後8時のニュースで天気の状況がわかった。富士山東南部、神奈川西湘地区は大雪警報が出ているとのこと。東名は先の区間で通行止め。乙女峠では事故のため通行止め、国道1号線は箱根でチェーン規制という話だった。246のことについては特に情報はなかった。まだ前のクルマの後についていけば轍もまだ水の状態だし、行けるところまではこのままで行こうなんて考えていた。
しかし・・・。、
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どうなるんだ・・・。というくらい本気な雪 |
どうせ撮るならよりよい被写体・・・、の心境 |
裾野と御殿場の間でほとんど動かない状態が続き、このまま一晩動けなかったら・・・、という思いがよぎる。そうなるとガソリンの量もなんとなく心許ない。午後10時過ぎ、ちょうどガソリンスタンドの前まで来たので、燃料を満タンにする。これでとりあえずの心配事はなくなった。帰れなくても「籠車」できる。
そして夜も更けた頃、雪も止み、写真のように月が見えてきた。よく見るとこれから向かう方向は晴れ状態で星も瞬いて見える。左側には真っ白になった富士山も確認できた。
これ以上の積雪はない。まあ、朗報のひとつではあった。
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しかし、
前を走っていたトラックの尻がやけに振れている。そう言えばさっきまで前のクルマのタイヤから水が滴っていたのに、日をまたぐ頃になったら、そんな感じではなくなってきていた。停車時にトラックの運ちゃんが降りては路面の状態を確かめている。どうやら凍結が進んでいるようだった。そんな確認を何度かしているうちに2車線の左側に寄せてしまった。そんなクルマがやけに目立ってきた。そのせいで道路の流れが心なしかよくなってはきていた。
しかしまた
それは凍結対策しているクルマのみがこの先の下り坂に行けるというだけで、スタッドレスレスタイヤの私のサニー号などは、その左車線に行くのは時間の問題だった。だが、意を決した私はトランクに積んでいるチェーンの装着をはじめようと思った。
あるのなら、最初からつければいいのに、と諸氏は思うだろうが、私としては「積んであるだけ」で装着したこともないし(あらあら)、お守り感覚で持っていたに過ぎないものだった・・・。それでもオートバックスで「すぐつけられる」、それで「特価」ということで買ったものなので、「ここで実践しておこう」と左車線に止めてチェーンを装着した。
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チェーンをつけたら強気になりました |
もう思いっきり路面は凍結してます |
渋滞は一時的に解消状態 |
これから御殿場より下るというところでコンビニに入って、かなり遅い前日の夕食を買う。パンにしようかと思ったが、この渋滞でほとんどが売り切れ状態だった。よって肉まん2つと栄養ドリンクを買って空腹をしのぐ。これが午前1時半。
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やっぱり必要でしょう。チェーン・・・。 |
さあ、下るぞー |
クルマが動き出したら眠気が・・・ |
チェーンをつけた安心感からか時折襲ってくる睡魔。危ない危ない・・・。どこか無意識のうちに加減はしているんだろうが、高見盛ばりの気合いを顔面に施す。ああ、さっきのコンビニでハバネロ買うの忘れた、と後悔した。
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「対策無き者は寝ろ」と下りも駐車多し。 |
そして、山北まで降りたら下り線が、この御殿場までの道を登れなくて大渋滞。結局秦野まで続いていた。
自宅近くも雪が積もってこの時間は凍っていることが考えられたので、とりあえず安全だった松田あたりもチャリチャリとチェーン音を響かせながらR246をひた走って帰った。帰宅時刻午前4時半。もちろん倒れ込むように寝た。
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目覚めると何とまあいい天気。おまけに雪景色が目に痛いくらい。
それにしても大変な遠征だったなー、と最後にして雪にやられた、という感じだった。
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いろいろありましたが
2005年2月の伊豆遠征
これでおしまいです
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