鳥海・月山プロジェクト 

 

 

【プロローグ】

計画が具体化したのが10日前。関東の梅雨明けもタイミングよく今年はすっきりした形で宣言が出された。山登りの条件としてはまずまずで、体調面でベストコンディションでない(トレーニング不足)ということを除けば「よし行くぞ」という気にはなっていた。

しかし・・・。出発直前に来て気になる出来事が勃発した。

台風7号の出現である。

このまま来れば関西から関東を直撃だなー、と「鹿島槍〜針ノ木プラン」に暗雲が立ち込めた。ネットの予報を見ても登り切ってから思いきり悪天候で、3000メートル付近で嵐は御免とばかり、次善の策を急遽練ることになった。

@     山は捨てて、去年の琵琶湖遠征の勢いで考えた「淡路島〜室戸岬プラン」

A     ちょっと北上して、少々の悪天候でも対応できそうな「尾瀬プラン」

B     悪天候をとにかく避けて、東北へ。「鳥海山・月山プラン」

以上の3ヶ所を同時進行で計画した。

そして、出発前日、当日のネット予報を見て決定した案とは

C     の「鳥海山・月山プラン」だった。

 

【庄内へ】

前置きが長くなるが、山登りをするようになってからクルマの移動になったため、遠距離とりわけ東北地方はここ数年行っていなかった。中でも庄内地方はお気に入りの場所で滞在、通過を数えればリピーターたりえない私の旅行スタイルでは珍しいと言っていいほど訪れている。そんな場所の魅力とは、やはり庄内平野から眺める鳥海山の存在にあった。見たいと思った季節や時間帯に恵まれることなく、いつも「あーあ」とため息をついては「見たい見たい」と後ろ髪を引かれる思いで去っていたわけであるが、休みの期間が7月25日から27日ということもあって、これならいっそのこと登れるだろうと「憧れの山」に手をつけることになった。

 ★

そうした経緯と突貫的な計画ではあったが、必要な情報はネットで仕入れて(ほんとに便利な世の中になったものだと思う)秦野を出発することになった。時に7月24日15時30分。

往路、諏訪SAで小休止。まだ先は長い。

都心は嫌いなので、例によって中央道を使おうと甲府南ICまではいつもの道。籠坂越えは霧雨のなか、甲府盆地では薄日がさしていたものの、韮崎から諏訪湖に至るまでは何度か夕立まがいの強い雨に叩かれた。そして写真の諏訪SAにいるというわけである。ここからは長野道・上信越道・北陸道・日本海東北道で終点の中条まで休み休み行く予定である。

 ★

妙高SA、米山SAと各自動車道のSAにわざわざ立ち寄るのは趣味である。もちろん夜なので周りが見えるわけでもなく小休止といっても10分程度のもの。とにかく中条から庄内までどのくらいかかるのか見当がつかない(ナビなし・道路地図なし)のでとにかく急ぐ。現地に着いてから少しでも体を休めたい。途中、長岡付近で震災復旧工事のため一車線規制になっている所を通過して、そんなことがあったな、と一瞬中越地震のことを思い出した。

中条ICで一般道。夜なので無難なルートで国道8号を北上する。高速道路を突っ走ってきた勢いと、さらに夜も更けてきて空いていることもあって「自分の安全を確保できる」速度で突っ走る。時々、懐かしい羽越線で途中下車した駅名の表示などをチラと見ながらとにかく鶴岡、酒田を目指してサニー号は走る。

 ★

目的地は、鶴岡、酒田を通過して吹浦から鳥海ブルーラインを登っていく先にある大平(吹浦)口駐車場。ここはもう山形と秋田の県境でもある。国民宿舎もそばにあるが、駐車スペースはバス停そばの路肩である。標高は1000メートル。到着時刻は日をまたいで0時30分。登山開始はもちろん(?)未明なのでとにかく気持ちだけでも眠るため、横になる。

 

鳥海山

(山形県・秋田県:2236メートル)

2005,7,25

 

2時30分。寒さで目が覚める。夏の東北、しかも1000メートルともなればこんなに冷えるのかと二度寝はあきらめて登山準備に取りかかる。駐車場にはクルマが3台停まっていたが、隣のおじさんも起きてきて、「もう登るの?」とか言ってきたので「そうですよ」と答えた。おじさんの話によるとこれからの天気はまずまずとのこと。気を良くして吹浦口を出発する。時刻は2時45分。

ネットのガイドにあった吹浦口の急登「伝坂」を登って一段落した場所「見晴台」。写真のように月下の登山。満天の星に眼下は庄内方面の市街と象潟の灯が見える。なかなかの光景だ。こういう景色が見たくてわざわざこんな時間に登っているというわけである。登山口では「頂上まで7.5キロ」とあったので標高差1200メートルと兼ね合せてみても、なかなかのスケール。以前、平野から見ていたなだらか(に見えた)な山稜の左から右の突端まで行くのだな、というイメージはできた。(しかし、これが予想以上にキツかった)

 

「清水」「とよ」というポイントをだらだらと登っていつしか木と呼べるものはなくなり、背の高い草の中を歩いている感じになった。そしてたどり着いたのがこの景色。夜明け前の静けさも相俟ってなかなか不気味な雰囲気が漂っている。標高は1500メートルを越えたあたりだが、広い雪田になっていて、さらに下に延び雪渓になっているような場所だった。ここで撮影休憩。いつしか頭上は流れる雲に覆われ、「まさか降るなんて言わないよな」という気にさせられる。

 

月下の登山。夜景も美しい。見晴台で。

愛宕坂手前に広がる雪田。ちょっと不気味。

「御浜」という山小屋のあるポイントまでまたひと登り、「愛宕坂」というところ。休み休み登っているので脚に疲れはないが、アルプス装備なので(少し下ろしてくれば良かった・・・)荷物の重さはかなり感じる。この写真が御浜付近のキスゲ群落。ガスのかかり具合もなかなかよく、高原のお花畑という幻想的な光景にほっと一息。あとはガスが時々でいいから切れてくれないかな程度の気持ちで歩を進める。

愛宕坂を登ろうとするところに石仏

道は整備されているが、もうしんどい・・・。

御浜付近からはお花畑。どうぞご覧下さい

キスゲ群落。なかなか見事なものでした。

クルマユリ。ひときわ目立ちました。

いろいろな色と形の花が咲いていました。コンビネーションも楽しめます。

コバイケイソウも霧の中で幻想的でした

「これハクサンイチゲですよね」なんて聞かれて「そうですよ」と、知ったかぶり(笑)

御浜から八丁坂。その時に背後のガスが吹き飛んで雪をいただいた稜線が目に入る。ここまでに相当な種類の花は見ていたが、種類もよくわからないのに花だけ撮っても・・・、という感じだったのでただ歩くのみだった。しかし、こういう景色が見えたらまたいろいろと撮り始めた。「ああ、この日にここを選んで正解だった」と思わせた最初の景色だった。

 

八丁坂を登って「七五三掛」という変わった名前のポイントに着く。御浜宿泊のいくつかのパーティーは写真の分岐から雪渓コースを進んでいった。私は雪渓は帰りにとっておいて、(地図上ではすぐ頂上に行けると見た)外輪山コースを選んだ。

御浜から一旦大きく下ってきた場所

振り返ると素晴らしい光景がそこにあった。

谷はカールのように緩やかな感じがする。

先に外輪山コースに行ってみよー!!

ものの本などの表記によると吹浦口コースの急登は「伝坂」と書いてあったが、この外輪山コースの登りはかなりキツイ。もうはっきり荷物の重さが堪えているので「写真」なんて言ってほんとに休み休みの前進である。実はこの荷物の上げ下ろしというのが結構なダメージにもなるのだが、デジカメだけでお手軽に押さえてしまう景色でもなかったので機材総動員で撮っていた。もうこの時点で疲れを感じていたので人に抜かれることはあっても自分が抜くことはないそんな状態だった。

外輪山の稜線を歩いていても頂上のある新山のドームはガスの中。神社のある小屋が視界に入っても、先に延びる登り一辺倒の外輪山に「もう勘弁してくれ」と内心思いながら遅々たる歩みで進む。それにしても眼下に見える雪渓の白さが眩しい。そこを歩いている登山者などはまるで蟻のようである。

 

ガスが晴れてきて新山ドームが見えてきた。

千蛇谷雪渓も見えてきた。(帰りのコース)

眼下には雪渓を行く登山者が小さく見える。

向こうの稜線に陽がさしてきた。

小僧さん今回初登場。もう相当疲れています。
こんな素晴らしい景色もないだろうと、一時見切って、こんな写真に収まってます(笑)

疲れたら花見に限る(爆)。どうぞご覧下さい。

やっぱり、標高が異なると微妙に咲いている花が違ってくるというのは、素人目にもわかる。

いくつかの外輪山のポイントを過ぎて(というか道標がはっきりしていなかった)外輪山のピーク七高山に到着。時刻は9時20分で、これから目指す頂上は一旦下って登り返すという過酷なコース(のように見えた)。

天気はすこぶるよい。良過ぎて日焼けが気になるところだが、雲が切れて見える青空の青さに引き寄せられるように頂上までの登りはそれほど辛さを感じなかった。頂上直下の雪道の登りは大勢の人が登っているのでアイゼンなどはなくても油断さえしなければ登り降りは心配のない道である。

 

外輪山途上。もう勘弁してくれ!という登り。

これが七高山山頂。新山へは一旦下ります。

これが頂上をもつ、新山ドーム。

道なき雪上をゆくベテラン(?)登山者

この空の色。青い!!

岩ではありません。小僧さんです。

新山ドームに至る最後のコースは大岩を縫うようにして歩き、直下からは岩にしがみつくようにして登る一瞬「槍ヶ岳」を思い出すような登りだった。ちょっと見れば大きな岩がそそり立っているのでどれが一番高いのか「あれ?」と思うが、頂上には写真のように人がいるので、それだと知ることができる。そして10時10分に鳥海山の頂上に立つこととなった。狭い場所で、三脚を立ててセルフで写真が撮れないこともあり、似たような御仁と写真の撮り合いで収まったのがこんな写真というわけである。ほんとに疲れました。

頂上には人がいます。

疲れました。頂上は狭いです。

頂上直下。胎内巡り。大きな岩屋。

あとは帰りのコース。雪渓を下って、鳥海湖経由で吹浦口まで戻る。同じ道(外輪山コース)を歩けといわれればげっそりしてしまうところが、上手い具合にコースが八の字のようになっているのでこういうコースは自分好みである。そうしたこともあってこのコースを歩いているのがその理由でもある。

神主さんが愛想のいい方でした。

チョウカイフスマ。固有種だそうです。

さあ、下山だ。

しばらくはつけられた道をゆく。

近づくととても大きい。ロックガーデン。

このコースでは黄色い(泣)花が多かった。

ドーム直下から仰ぎ見る。

さあ、雪渓を歩こう

外輪山内壁に残された「ネコ形」(?)

白・青・緑の絶妙なカラーリング。

落石には遭わなかったが相当な大きさと数。

コース最下部から上部を仰いでいます。

アルプスのコースでも「針ノ木雪渓」を今回は入れていたので規模の違いこそあれ、この「蛇谷雪渓」を歩けたことはもう満足以外の何物でもなかった。私にしてみればこれぐらいで十分というところである。抜けるような青空の下の雪渓はとても眩しい。外輪山の緑もまた目に眩しい。雪渓から七五三掛に登り返すところでもう一度振り返ると緑の裾を巻いたような新山ドームが私を見下ろしていた。「鳥海山もなかなかのものだろう」と言っているようでもあった。

なかなかのものだろう、と自慢する新山ドーム

八丁坂の途中から鳥海湖のコースへ入る。ここはまたお花畑コースになっていてキスゲをはじめ、白いの(笑)やピンクの(汗)花が咲いている。鳥海湖まではアップダウンの少ない道なので楽々歩けた。

鳥海湖到着、13時10分。ここまでにももぐもぐと食べていたのだが、ここで長めの休憩をして遅めの昼食をとることにした。それにしてもこんな高い山の中にこれだけ大きな湖があるとは改めて驚きである。周囲の雪解け水が音を立てて流れ込んでいる様子を見て、地下水で流れ出てはいるのだろうが、一望して、水が流れ込んで(見た目)出て行くところがない湖というのは実に神秘的な感じがした。

コース途上にあった天然冷蔵庫。

鳥海湖。広角では入りきらない大きさ。

湖の縁で雪のブロックが崩れている様子。

コースで見た形のいいキスゲ。

今回最後の登りは、御浜から下ってくる吹浦口へのコースとの合流地点まで。これがまたキスゲ群落の見事なところで最後の最後で今日この山に登って良かったと実感するに至った。未明に通過した「不気味な雪田」も青空の下で自分のイメージにある「ハイランド」を感じさせ、これが今回鳥海山での最後の撮影とばかり撮りまくった。

やはり御浜付近の群落は見事でした。

鳥海湖を最後に眺められる場所から。

目の前の壁が、朝登っていた愛宕坂。

「とよ」付近でたくさん咲いていた花。

駐車場までは暗闇の中登った道をひたすら下る。高度計をチラチラと見ながら、500メートルを下るというのがこんなにかったるいものなのかと、いつもなら走るようにして下る整備された道も、既に10時間以上歩いていることもあって、「今日帰るわけじゃないからゆっくり下ろう」と、つとめて抑えたペースで進んだ。道中、避暑のために山に住みついているのか無数の(というか蚊のようにたくさんの)赤とんぼが飛んでいたのも印象的だった。一旦ガスの中に飛び込み、それを抜けると再び庄内平野がうっすらと見えてきた。

15時10分。駐車場到着。もうほうほうの体という感じだったが、充実感もあった登山だった。

 

【庄内散歩】

 

下界の天気も良い。そして、下山後は日本海の夕陽を撮ろうと、勝手知ったる鶴岡の湯の浜温泉まで戻ることにした。まさに山に海にと欲張りな行程だが、これが私のスタイルでもあるのでまた国道8号を突っ走って南下した。

その途中、立ち寄った風力発電の施設。山の上からとても目立って見えていたので立ち寄ることのできる施設だったら寄ってみようと思っていた。発電所内の施設かと国道を走っている時にも思っていたのだが、このように海岸すれすれに立っていたので至近で見ることができた。実に立派なもので、神奈川でも三浦半島にこのようなものができたことは知ってはいるが、この日本海に面しているというロケーションが実に好みで大休止を兼ねて写真を撮ることができたというわけである。風車の回転の風切り音も思ったほどではなく、「シュンシュン」と意外なほど小さかった。以前はこの風車が周囲の景観を損ねるのでは、といった話を聞いたこともあるが、立てるところに立てればこうやって(わけがわからないで来ているような私)人も呼べるではないかとも思った次第である。

かなり印象的な光景でした。

迫力も相応にあります。

 庄内の海岸線は砂丘地帯である。一帯はスプリンクラーで水を撒くような砂の農地であり、沿道の直売所では「メロン」の幟が山梨の「桃」に負けないくらい翻っている。これは鉄道旅行をしている時には見ることのできなかった光景で、「すごいなー」と思っただけで、お金は1円も落とさずにそうした幟と防砂林の松林をかき分けるようにして日の入りポイント湯の浜へと向かった。

湯の浜到着は太陽が海に沈むまでもう少し時間があるといういい時だった。この浜もこれで3度目であるが、これはまた鉄道で旅行していた時にはしなかった苦労、「駐車スペースの確保」の問題があった。湯の浜は海水浴場でもあるため、有料駐車場の利用は考えていたが、時間が時間だったためそれさえもロープで閉鎖してしまう有様だった。困ったなー、とクルマでウロウロしていると運良く無料駐車スペースから出て行くクルマと入れ違いになって何とか事無きを得た。そこはもうポイントまで0分という場所だったので、山登りで疲れた筋肉をストレッチしながら日の入りを待つことができた。

水平線に沈むまでしっかり見ました

日が沈んだら次の予定へ。標高1000メートルでの仮眠は懲りたので、鶴岡付近の「道の駅」で休もうと思い、ブラブラと走る。次の日は月山に登る。8合目まではクルマで行けるようなので夕食とったらすぐ寝て、また未明の登山に備えようと考えた。上手い具合に道の駅併設の閉店間際のスーパーで半額の弁当などをゲット(というか、もう少しまともなものを・・・)して腹八分目になったところで、自宅の蛍子からメールがきた。見れば翌日の夕方には台風7号は関東に上陸するとのこと。近畿・中部に上陸と踏んでいた私は「あれれ」と月山登山を間近で検討する必要があると判断し、道の駅を後にして8合目に向かうことにした。

 

【嵐の予感・月山撤退・帰路へ】

 

鶴岡から羽黒まで10キロ。羽黒から8合目まで20キロ。羽黒山までは前にバスで2度来たことがあったので、そう遠くない場所だと思っていたが、そこから山道を20キロは相当長く感じた。過去にこんな狭い(林道のような)道を夜間に走ったのは金峰山行の大弛峠行き以来で、その時の経験がなければ「行きたくないなー」という感じの道である。こんな長い距離すれ違いなく通行するのは不可能である、という予想はうちのボーズにもできるだろう。時間帯によって帰りは難儀しそうだな、と思った。

  考えていたより広い駐車場には数台のクルマが停まっていたのでちょっと安心。空を見ると再び満天の星。眼下には鶴岡市街の明かりが見える。「明日の午前中まで持てばいい」と、9時半に就寝。6時間は寝たいな、というところである。

 

ドシン、という振動で目がさめた。というより、寝ている時から何度か感じていたものだったが、起きるタイミングとしてちょうど良かったので時計を見た。午前3時。予定通りの起床である。予定外だったのが外の状況だった。度重なる振動の原因は強風だった。眼下の明かりは見えているが星空はなく、見た目にも雲が山頂方向から流れているのがわかる。そこで20分ほど思案する。その合間にも強風は容赦なくサニー号にぶち当たっては結論を急かせているように感じた。

結論としては、月山登山は(無期)延期。この状況では望むべく登山は無理と判断した。そうなると3時半には下山開始。嫌な道を今度は倍近い速度ですっ飛ばす。こちらの存在を対向車に知らせるべく一応ハイビーム状態で走っていたが、果たしてこの時間に対向車が来たのである。それも大型バスが2台続けて!。もちろんその目的は登山ツアー以外の何物でもなかったのだが、狭い待避所までバックしてそれらの巨漢をやり過ごす時には生きた心地がしなかった。結局羽黒口まですれ違ったのはそのバス2台だけだったが、その後、麓から月山方向を見ると、月山付近の山だけ向こう側から低い雲が滝のようになって庄内の方に流れ込んでいる状態だった。天気の崩れは明らかだと確認したところで、台風に向かって私はは庄内を後にした。

方針が決まるとあとはドライブを楽しもうと新潟県の海沿いを端から端まで行く事にした。新潟市街を抜けるのに若干時間がかかったほかは、概ね順調に流れていた。景勝地としては、笹川流れは鉄道から見る景色と大差はなかったが、越後七浦はクルマでしか行けないので何かの撮影の時には覚えておこうと思わせる場所だった。柏崎からは国道7号で糸魚川へ。最初は、上越から長野に抜けた方が台風による交通規制の影響が少ないと考えていたが、糸魚川から白馬まで行ければこっちのものと、今年の2月(雪で立ち往生した時)以降聞いていなかったラジオからの情報をたよりに糸魚川まで直進した。

阿賀野川渡ってます。渋滞中に撮影(笑)。

新潟市内を抜けるのに時間がかかった。

越後七浦。天気が良ければ良い撮影地だろう。

大きな佐渡が対岸に見える。

糸魚川まで行こうと思ったのは、もう勢いにほかならない(笑)

道の駅「能生」で。どういう祭りか気になる。

同じく「能生」で。雨の中佇むオブジェ。

 

【エピローグ】

 アルプスが近くなるに従い雲が厚くなり、糸魚川市街を流れる姫川の流れも濁流である。交通規制もないのでそのまま松本方面へGO。しばらく行くと小谷までのルートはそのほとんどがスノーシェッドだったのだが、凄く金のかかっている道だな、と驚いた。ちょっと特徴的な道だったので安全な時にまた通ってみたいとここに控えておくことにした。

 白馬まで来たら一安心、あとは5月に戸隠に来た帰路を行けばいい。大町付近からアルプス方面を眺めたが、とてもあの雲を突き抜けた場所で青空が広がっているとは思えないような景色だった。やはりアルプスは避けて良かったのだと、この時改めて確信した。

豊科ICから自動車道へ。諏訪SAで最後の休憩。我が家への土産最終調達地点でもある。

高速道での事故。2カ所遭遇しました。

さて、話も最後になるが、豊科ICから相模湖ICまでは一本道。いつもの甲府南ICはその後の峠越えが危惧されたのでやめにして一気に神奈川まで戻った。高速道路は50キロ規制がかかっていたが、「自分が安全だと思う速度」で周囲も走っていたようなので流れに乗って突っ走った。そんな中で事故2件(処理前・処理中)を目の当たりにしてこういう時に無茶するとどうなるのかということも学習する機会となった。

相模湖からは通行止めの個所を迂回しながらも宮が瀬経由の伊勢原ルートで問題なく、19時40分に秦野到着。奇しくも台風7号は房総半島へ上陸という時だった。

鶴岡から14時間。今回の旅行の走行距離は写真の通り1500キロに至った。

エンジンを切る直前のトリップメーター。

1500qです。

サニー君。今回もよく走ってくれました(○)

 

休みはあと1日とってあるが、どんなに天気が良くても、あしかけ3日間の無理は体に相当のダメージを与えているだろうから多分ゴロゴロして終わるのだと思っている。

 

実際、その通りだった(笑)

 

 

鳥海・月山プロジェクト

これでおしまいです

 

 

 

 

 

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