(砺波・氷見撮影行)
1991,MAY
ゴールデンウィークに富山に行く理由は、チューリップを見に行くこと。目的はいたって簡単明瞭だったが、その道のりは決して楽なものではなかった。仕事を終えてその足で上野へ。新幹線の地下ホームでの大混雑は「いつになったら乗れるのか」というくらいの長蛇の列だった。
当然苦労して乗り込んだ自由席も満杯で、新潟までこの調子か・・・とあきらめかけたところ、越後湯沢、長岡で乗客がどっと降りてがらがらになってしまった。スキー客がいたのだろうか。
新潟に一泊して、朝一番の特急「雷鳥」に乗る。嫌な予感がしたので1時間前にはホームで待っていたのだが、その予想は当たって新潟出発時にもう身動きがとれないくらいの混雑になった(自由席)。接続の良さから長岡で待っている客もいたが、とても途中駅から乗れる状況ではなかったようだ。GWの特急は人気がある。
写真は砺波のチューリップ公園。「チューリップ祭り」なるものをやっていた。私はもっぱらチューリップの花ばかり撮っていたが、その種類の多いこと。形、色様々である。広い花壇を飛び回っている間はわからなかったが、何となく撮らされている感じがした時から冷静さを取り戻して撮影に臨むことができた。
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撮影初日は結局、チューリップ公園のみの撮影で終わってしまった。宿は写真の高岡で連泊した。高岡は鉄道の要衝で砺波方面に行く「城端線」、氷見方面に行く「氷見線」が出ている。他には路面電車の加越能鉄道なんてのも走っていた。
案内板によると大仏があったり、万葉集にちなんだ史跡もあるとのことだったが、結局市内の観光はしなかった。
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翌日、再び砺波へ。公園でチューリップばかり撮っていても仕方ないのでチューリップ畑を探しに出かけた。光線の関係もあったので何とか日が高くなるまでにケリをつけたかった。
駅からタクシーに乗り込み、「チューリップの咲いている畑」と条件を出しての捜索が始まった。GWの時期ともなると畑のチューリップはとっくに摘み取ってしまっているところがほとんどで「ありゃー」と言う感じだったが、運転手氏が無線で他のタクシーに連絡をとって情報を得てくれた。それが写真の場所。壮観である。傍らには堆く積まれた花の残骸があったので、この畑の花も今日までという雰囲気があった。光線の状態も良く、はるか後方には残雪の山々が見える。
5000円のタクシー代は無駄ではなかった。
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チューリップの撮影を切り上げ、砺波からバスで井波という所へ行った。とにかく山に登って砺波平野を俯瞰できる場所に立ちたかった。あつらえ向きに写真の滝(名水で飲めると書いてあった。滝の名前は忘れてしまった)までの遊歩道(林道だったかなー)があったのでテクテク歩いて行った。新緑が素晴らしく、途中何度も足を止めては写真に撮った。
砺波の散居村の風景は聞きしにまさるものだった。田んぼのなかに点在する家々はまさに名前の通り散開していた。田んぼに水を張っている時期でもあったので水面が煌く時間帯はさぞ絵になるだろうと思いながらしばらく眺めていた。旅程が許さなかったのでそういう時間帯までいたかったが、下山して井波の街並みを撮り歩いた。
ここは木彫で有名な所で、至るところでノミを打つ音が聞こえていた。
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撮影3日目。この日の予定は氷見まで行って対岸の「海上アルプス」を見ることが目的の一つだった。天気も良く、列車は高岡市街を抜けて海沿いを走る。なかなか気持ちのいい路線である。少し靄がかかっていたので散策を決め込み、氷見からバスに乗ってちょっと奥まった所まで行ってみた。やはりここでも新緑が美しく、鏡のような田んぼにその色が映っていた。撮影途中に立ち寄った木造の小学校校舎も印象的だった。
氷見から雨晴海岸まで列車で戻り、アルプスを見る。日が高くなってメリハリには欠けていたが見る景色としては圧倒するものがあった。太陽光線が低い時にはくっきりと数々の稜線が強調されることだろう。これも実に感動させられる景色だった。
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雨晴海岸周辺を歩いている時に立ち寄った灯台。岩崎鼻灯台とか言ったような気がする。
「おお、こんなところに灯台が!」という感じだったが、私は灯台巡りも旅行中の楽しみの一つにしているので、富山県の灯台に立ち寄った記念にと右のような写真を撮った。
この後はバスで高岡まで戻り、富山まで列車に乗って移動した。
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富山ではハプニング。予約していたはずのホテルで確認をとったところ「予約なし」ということになっていて一悶着。ホテルを替えればもっと文句も言えただろうがロケーションが良かったので「何とかなりませんか?」とお願いしてシングルをゲットした。ゴールデンウィークの宿泊はなかなか難しい。
部屋で転寝してしまったために市街地の散策ができなかった。仕方なくホテルの最上階のレストランで夜景を楽しみながら(それなりの)食事をする。フロントでの一件でその時にドリンクサービスの券をもらっていた。だからそんなところで食事をしているのである。
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最終日は移動日。後で考えるとほとんど列車の中にいたような気がする.特急の指定席など予約していなかったので鈍行で帰るしかない。写真は富山駅ホームの様子。私の好きな「ますのすし」の売り場である。いつもの丸い入れ物は食べきれないので箱状になっている500円くらいのものを買って乗り込んだ。
帰った経路は、富山⇒直江津⇒長野⇒塩尻⇒甲府⇒八王子⇒厚木
というものだった。糸魚川で大糸線で松本で出るコースや、長岡から上越線経由のコースも考えたが、長野から松本に抜ける篠ノ井線に乗ってみようと思い、先のコースを選んだ。
途中下車もなく乗りっぱなし。ずっと座ってこれたものの大変疲れた。
しかし、残雪の妙高山や篠ノ井線から見る善光寺平の景色はとても印象に残るすばらしいものだった。
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TULIP PROJRCT
END
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