SUNA PROJECT
(鳥取砂丘撮影行:オプション京都伏見訪問)
1989,SUMMER
神奈川から大垣夜行に乗って山陰は鳥取を目指す。
行程は移動1日、鳥取2泊。京都1泊と移動1日という3泊4日である。
初めての山陰訪問だったので京都からなるべくゆっくり行こうと思った。
写真は保津峡を出てしばらくした頃列車から見えた景色。こういうのが「北山杉かな?」などと、その整然とした杉林に感心しながら飽かずに車窓からの風景を眺めていた。
初日の移動は、夜の0時過ぎに列車に乗り16時頃に鳥取に着く予定。
下車した駅は、福知山、城崎、浜坂だった。
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山陰本線は、本線と言いながら電化されてなく、しかも通過待ちが結構あるため各駅停車の普通列車は文字通り鈍行列車である。何の気なしに乗っていた列車も、発車時の「ガクン」とくる軽い衝撃が気になったため見てみるとディーゼルカーが引いていた。「こんな列車がまだ走っていたのか」と目を見張ったが、こんなことも自分の旅行ではそうそうないだろうと写真を撮っておいた。
玄武洞付近のゆったりした川の流れは河畔いっぱいに広がっていて実にのんびりした雰囲気があり、一押しの「餘部鉄橋」は列車がゆっくり走ることもあってその高さを満喫することができた。
福知山から城崎まで、「北近畿」という特急に乗車。自由席に乗ったのだが、実に空いていて、下手すると指定席より空いていたのではなかったかと思わせるくらいだった。乗車時間はそれほど長くはなかったが、睡魔が襲ってきてそのほとんどは寝てしまっていた。
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鳥取駅に到着して、まず宿の確保。駅近くのビジネスホテルを何とか連泊で予約することができ、タクシーで鳥取城址へと向かった。タクシーを利用することは滅多にないのだが、初めての場所はとかく道を間違える傾向にあるため安全策をとった。ちなみにバスも乗り間違えたりすることがあるので始末におえない。おいおい、という感じではある。
タクシーを使って市街を突っ走り、その外れのようなところに城址はあった。
お金を使って時間を節約した甲斐があって写真のような夕景を見ることができた。
三脚を持っていれば記念写真を撮るのには何の問題はない。いかにも誰かが撮ったような写真だが、これもその状況に合わせたひとつの写り方である、と言っておこう。(笑)
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翌日、鳥取砂丘へ。
ホテルの起床時刻が朝の7時半とは、はっきり言って寝坊もいいところである。もっとも前の日の寝不足が原因であることははっきりしている。おかげで少し歩いても汗をかくような時間から行動しなくてはならなくなった。
砂丘センター行きのバスに乗り、海の方を見ると名前通りの「砂丘」があった。遠くで見るのと登るのではその印象は大きく違う。写真はその砂丘を登る人たちを一番下から撮ったもの。はっきり言って相当な高さである。足元が砂であるだけになかなかかったるい。
この年の3月に浜松の中田島砂丘も行っているが、そこが最初だっただけに「鳥取」はとても大きく見えた。
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その砂丘の頂上に立ったところである。目の前の海は青く、とても美しかった。海に向かってハンググライダーを楽しんでいる人もいて、その辺の写真も何枚か撮ることができた。
いったん砂丘を下りて、砂丘センターなる場所で土産物など物色して親戚に梨や砂丘特産の長芋を送ったりした。日中は屋根のあるこのセンターで避暑をしていた。この暑さの中ではそれが正解だったように思う。
陽が傾いてきてからまたごそごそと砂丘に登り、今度は斜光を生かした砂の風紋を撮ろうとうろうろしていた。しかし、人の踏み跡ばかりでなかなかいい場所も見つからなかった。やはり、ちょっと観光に来たついでに、といった感じでいい写真が撮れれば苦労しない。それほど甘くないということを、初の撮影遠征で知ることとなった。
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砂丘を彷徨った甲斐あって写真のような風紋を見つけることができた。
「ああ、来て良かった」、という感じである。
日本海に沈む夕日を眺めてからホテルに戻ったが、肌が真っ赤に焼けてしまった。日焼け止めくらい塗っとけばよかった・・・・。とビールを飲みながら反省する私であった。
次の日は天気次第で、晴れれば丹後方面に向かい、そうでなければ京都に戻る予定である。
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また翌日。天気はご覧の通り、今にも降りそうな曇天。よって京都に戻って来た。この3月に京都は2泊3日しているのでまだ行ったことのない伏見付近へと行ってみた。
行った所は伏見桃山城。いろいろと戦国ものの資料が展示してあった。
まあ、行くところもなかったので暇を潰したという感じになってしまったが・・・。
この写真を撮った直後、雷が鳴り響き、突然の豪雨に見舞われた。
伏見稲荷なども寄ってみたかったが、まあこの辺ならまたいつでも来れるだろうということで撤退した。夕方以降は京都駅周辺をうろうろしてからホテルでゆっくり休んだ。
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最終日。天気は雨。京都から各駅停車で神奈川まで帰ることにした。いい天気ならばもう一度中田島砂丘に立ち寄ろうかと思ったが、何やら集中豪雨の予報も出ていたのでさっさと(というわりには悠長に鈍行移動だが・・・)撤退することにしたのである。
写真は京都駅で見かけたキャンペーンポスター。山口智子が使ってある。山口智子は素敵な女優だと思うが、南紀はこのSUNAプロジェクトの次に行ってみようかな、と考えていたところだったので一気に気分が萎えてしまった。当分行く計画などは立てないだろう。(実際この年から10年以上経ってから南紀の地を踏むことになる)
さて、3ヶ月前までは学生だったのでそうそうお金もないので鈍行乗り継ぎはかったるくても他に選択の余地はない・・・。新幹線は高いし、本当に移動だけで1日かかってしまった。案の定、東海道本線の沼津付近では集中豪雨のため、この旅行中に不通になった時があったようだ。運が良かった。しかし、疲れた・・・。
いつかは楽に移動できる時が来るのだろうか、という思いをもって、このプロジェクトは幕となった。
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SUNA PROJECT END
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